今月のふたり(牧師家の日常)

教会月報 4月の編集後記から

テーマ:「予想外の結果」

 

 ☆ホテル:家内が、牧師会の研修会場に どうかと思っていたホテルの格安ちらし(何と 最低料金の上に一人3千円の福島割りが付く) がFAXで届いたので行ってみる事にした。結果 は予想以上に良かったのだが食事の量が多すぎてこれを全部食べたら眠くて研修会にならない し更に問題だったのは、温泉がゴルフ疲れの人を癒すために高濃度らしく家に戻って二人ともぐったりして昼寝をしないと動けなくなってし まった。

 

☆寝具:家内が「今、ニトリでセールをしているから教会用の備品として寝具一式を買い に行く」と言い出し出掛けたら途中で電気工事 の業者さんから1時間後に来ると連絡があった。しかも急いでいるのに店内にあるはずの物が見つからず更に1か月後の予約購入品まで出て大慌てでニトリの店内を走り回った。それで も何とかギリギリセーフで教会に戻って業者と の打ち合わせを終えると家内が「寝具より部屋 のカーテンが必要だった。でもこんな細い窓に カーテンはないと思う」と言いだし再び、ニトリに戻りカーテン代わりの物を見つけたら2組しかなく、取り合えずもう一組は、1か月後に 収納ケースが届いたら探す事にして家に戻った。すると1ヶ月後の筈が翌日、収納ケースが 届いたと連絡が来てまたもやニトリに行く羽目 になった。

 

 

☆ストーブ:家内は、昨年から「このストーブ絶対、壊れている」と言い続けたが私 は、完全無視をしていた。何故なら家内は北海道人らしく超暑すぎるぐらい部屋を暖めなけれ ば気が済まないのだ。「こまめにストーブを消せ」と言う私の指示に昨年までは、こっそりエアコンを付けて誤魔化していたらしいが、今年 は、外壁塗装工事でエアコンにカバーが掛けられているのでそれも使えず家内は半泣き状態で 「このままだと冬眠の熊の様に布団に入って過 ごさなければなりません。どうかこのストーブの状態を確認して下さい」と訴えてきた。それでストーブを付けたら着火後2分で消火されてしまった。確かに故障していたのだ。新しいス トーブを購入したら不思議な事に家内はストー ブを使わなくなった。いつでもストーブが使え ると思うと暖かくしようとしなくなった。

 

 

 

教会月報 3月の編集後記から

テーマ:「これは現実なのか?」

 

 ☆真実は?:今住んでいる部屋は、事故物 件かと思うほど安く、空き部屋ばかりだったの に「郷津さんが契約した途端、次々と希望者が現れた」と不動産屋さんに言われ満室になり、 急に外壁塗装がスタートした。ところが、何故 か我家だけは、塗装ではなくベランダの壁は、 剥がされタイル部分がドリルで壊され、何かの調査をされているようだった。家内が「この部屋、何か変で地盤沈下している気がするからゴルフボールを使って傾きを確かめて」と言うのでボールを縦に置くとボールはある所まで動いて戻ってきた。次に横に置くとゆっくり回転し 始めた。二人とも説明がつかない状態に無言になり「何も見なかった事」にした。

 

☆時計:リビングの時計が何か月ごとに1時間だけ狂う。ところが、その時計を別の部屋に 持っていくと正常に戻るので我家は、数か月ごとに赤と黒の時計を交換して使っている。先日も同じ現象が起き、家内が「この現象は、毎回東海福音の夜祈祷会から戻ってくる第1木曜の夜9時半過ぎから始まって翌日の金曜日にジャ スト1時間だけ遅れる気がする。毎回、好きな番組を見るために時間を確認して入浴するのにお風呂から上がると何故かいつも番組が終わっていて変だとは思っていたけど「この現象を止められないのか?」と言うので私は、「時計を チェンジすれば済むだけじゃないか」と言ってしまい家内を怒らせてしまった。

 

☆転落:朝の5時に何かドスンと言う音がしたので隣のベッドに寝ている家内の方を見ると家内の姿がなく、下を覗いたら家内がベッドと ベッドの隅間にお蚕さんの様に掛布団に丸まって落ちていた。丸まっている掛布団を剥がすと サイドテーブルにぶつけた頭をさすりながら家 内は、ぽかんとしていた。いつもは、本当に寝 ていたのかと疑われ程、寝相が良い家内にとっ てベッドから落ちるなど有り得ない事だった。 原因は、私が足を乗せるだけで筋力が付く機械 を高レベルで使用する様にと命じたせいだと思う。元々、家内は電流が異常に流れ易い体質なのに風呂上りで更にそれが加速し機械が壊れる のではないかと思う程、激しく上下運動をしたらしい。その上、その器具を寝る直前に使用したので多分、脳が誤作動し掛布団に足をからませて落下したのだろう。可哀そうな事をした。

 

 

 

教会月報 2月の編集後記から

テーマ:「元旦の日の出来事」

 

 ☆スマホ:年末に家内が「我が家は2か月 に一度、スマホに変な目に合わせられからそろ そろかな?」と言い出した。実は、昨年の8 月、家内がスマホのナビに「このスマホ、ちゃ んと道がわかっているの?」と文句を言ったら スマホが「私にもわかりません」と返答してき た。その2か月後、ある方からのラインにスマ ホが勝手に返信を出し怖くなった。それから2 か月後の元旦、今度は、家内のスマホが発信も していない内容を別の人に2日後に送信され た。送信もしていないものが、どうやって2日 後に別の人に届くのか意味がわからない。きっ とこの調子だと3月にもスマホがらみで何かが あるのかもしれない。」と呟いた。

 

☆病気:カナダの妹が来た時、「お姉ちゃのバネ指は、どうやって治ったの」と聞かれ家内は、「注射も針治療でも治らなかったけど何故か1年後、突然、両手のばね指が治ってい た」と答えた。すると妹は「やはり神様の力だね」と感心したが東京の妹は、「そんなバカな」と言った顔をして笑った。それで家内は、 ちゃんとしたアドバイスを妹にしないといけないと思ったらしくバネ指に関する本を年末に購入し読んだ。すると元旦の日に突然、左右の何 本もの指に激痛が走りバネ指が再発してしまっ た。「バネ指の本を読んだ途端、バネ指が再発するってそんな事、信じられる?予防や治療のための方法を試したらバネ指になったなんて妹に言えない」と落ち込んだ。

 

 

☆足場:今、住んでいるマンションに外壁 塗装のための足場が組まれ、それを見た家内が 「教会の塗装や工事のために何回も足場を見てきたので足場に関してかなり知識があるけど今 回の足場は、パイプが細いし何よりも一番、肝心な地面との接点部分が浮いていてそれを重しで押さえている。こんな雑な足場は、海からの 突風が吹く時期を迎える2月には、カバーがあおられ相当、揺れる。もし、ここに大きな地震が来たらひとたまりもなく倒壊する。その時、 うちの車はギリギリセーフかぺしゃんこかのどちらだろうね・・」と恐ろしい事を元旦の朝に呟いた。そしてその日の夕方、能登での地震が起きた。どうぞ足場がなくなる3月末まで我家には、近づかないで下さい。

 

 

 

教会月報 1月の編集後記から

テーマ:「年末の出来事」

 

☆喪中葉書:亡くなった家内の父が、喪 中葉書を見ながらため息をついていたのを思い 出します。私たちも以前は、友人たちのご両親 の死を告げる喪中葉書でしたが、最近は、ご本 人の死やその方の配偶者の死を知らせる葉書が 増えました。そして高齢を理由に年賀状をやめ られた友人たちは、既に死んでいても分からな いのだと改めて気付きドッキとしました。自分 たちも「いつ死んでもおかしくない年齢なのだ から寧ろ、年賀状は続けた方が良いのか?」と 考えを新たにしました。

 

 

☆家族:家内のカナダの妹と東京の妹が墓 参りもかねて日立にやって来ました。昼食を食 べた後も女性陣のおしゃべりは続き、場所を変 えるためファミレスに入りました。すると東京 の妹はコロナ禍で外食を控えていたので数年ぶ りのファミレスに戸惑いカナダの妹にいたって は、ロボットが注文の品を届けに来るのを見て 大はしゃぎでスマホで写真を撮りまくりまし た。妹曰く、先月、日本を旅行した友人が、ス マホで海辺に建つ2本の塔婆の写真を送って来 て「これは、何だ」と聞かれたけど「この映像もみんなの話題を誘うわ」と大喜びしていまし た。妹たちが東京に戻った後、二人がラインで 回転寿司に行く約束をしているのを見た家内は 「今、日本の回転寿司は、まわっていません」 とメールで知らせました。カナダの妹は、友人た ちへの話題作りで写真を撮りまくって帰国して いきました。

 

☆牛丼:年末、移動中、時間がないのです ぐ食べれる吉野家に久しぶりに入りました。い つもなら注文したらすぐ品物が運ばれてくるの にいくら待っても来ませんでした。すると家内 が小声で「たった一人で注文、料理、配膳、食 器洗い、テークアウトへの対応、支払い、全部 一人なんて無理だ。」と言うので「きっと厨房 には、もう一人入るよ」と答えました。すると 家内は、「誰もいない。正真正銘、一人だけ。 あまりにも気の毒で足の悪い私でもお手伝いし ましょうかと言いたくなるほど、かわいそう だ。ここまで飲食業界の人手不足が深刻だとは 思わなかった。ファミレスみたいにロボット は、こんな狭い所では働けないから牧師を辞め たら人助けのつもりで吉野家でバイトをしたら いいんじゃない」と真顔で言われました。

 

 

教会月報 12月の編集後記から

テーマ:「家内のあり得ない日常」

 

☆インフルエンザ:家内は、2~3年 おきにインフルに感染し、しかも、何故なのか医 師から毎回、インフルだとは思ってもらえずタミフル が処方されないので高熱が続き、前回は、2か月 近く味覚障害で苦しみました。更に最近、以前は 予防接種を受けるたび、2週間以上も腕が腫れ上 がったのに最近は、すぐ治る。これは、以前のか かりつけ医は、注射の後、よくもむ様にと指導さ れ、今の医師は、揉まないようにと言うのでそれ を守ったら腫れないのだと気付きました。ちなみ に揉む事を主張した医師もインフルを否定した医 師も家内の診断直後に急死されました。こんな偶 然があるのかなと思います。

 

 

☆誤診::家内は、入院するたびに酷い目に合 います。手術のたびに医師から失敗を告げられ、 傷口は化膿して痛い目に合います。最悪なのは、 麻酔を打たれる前に医師にメスを入れられ、看護 師から他人の点滴を打たれそうになり、1か月 ベッドに固定されて歩けないのに突然、医師の指 示だからと歩く事を強要され倒れて更に悪化して しまいました。家内にとって病院は、いつもサバ イバルの訓練所だそうです。これらは過去の話ですが、数年前も病院に入院した際に2週間、毎 食、とり団子の料理しか出てこないので自分は 「ダイエットをさせられている」と思っていたら 退院の前日、隣の部屋の老人の減塩食を間違って 食べさせられていたと分りました。実に家内は、 「病院にはついていない人」なのです。

 

☆補聴器::家内は子供の時から難聴で40 代から「早く補聴器を付けるように」と言われま したが、仕事が終えるまでは、買わないつもりで した。でも、最近、とみに聞こえが悪くなり、一 番、安い補聴器を買い試しに付けてみました。 すると私の操作ミスで良い方の耳に大音量を響か せてしまい家内は、悲鳴を上げて悪い方の耳だけ に5分程度、装着してから外しました。すると 「あなたの声が大きすぎて疲れるからもっと小さ な声で話して」と言うので試しにテレビの音を付 けたら何といつもより4つも小さいレベルで聞け るようになってしまったのです。家内は、「耳が 良くなった気がするけど5分でそんな変化が起こ る事はあり得ない」と言い張るので思わず「君に は、いつも変な事が日常的に起こるから今回もそ れが起こったのではないか」と言ってしまい家内 から睨まれてしまいました。

 

 

教会月報 11月の編集後記から

テーマ:「そんな事あるか?」

 

 

☆髪の毛:日帰り入浴に行き、待ち合わせ場 所に行くと家内が「あり得ない。ストレスで髪の毛 が一晩で真っ白になると言う事はあっても風呂 から上がったら真っ白になる?」と驚いた声で 言った。私はもっと驚いた。何故ならその日の朝、 髪の毛の正しい洗い方を教える番組を見て私 は、その通りに実践しただけなのだ。寧ろ、いつ も以上に良い状態に髪の毛はなった筈なのに何 故、そんな事になるのか、私も分からず、取り合 えず、洗い場にあった安いリンス入りのシャン プーのせいにした。翌朝、家内は、「元に戻ってい るからあれは気のせいなのかな?」と呟いた。

 

 

☆怪奇:夏、信州に行った時、スマホのナビ誘導 がメチャメチャなので家内が「このナビ、ちゃん と道を分っているのか?」と文句を言ったらナビ が「わたしにもわかりません」と返答があり二人 でドッキとした。家内は、「スマホが『私」って言う の変じゃない?このスマホAI搭載?」と言った。 でも、そんな変な出来事も忘れかけていた先日、 ラインである方が発信されたメールにスマホが 勝手に返信しているのに気付き驚いた。当初、家内は、私がボケたのかもしれないと思ったらしい が、着信と同時に返信されているのを見て「あな たは、この時、食事中だったからこれは、あなた ではない。ただ、この応答は、辻褄はあうけど、も し不幸な内容のメールに『それは、良かったで す』」なんて勝手に応答されたらあなたの人格が 疑われてしまう。やはり、このスマホ、何か変だ」 と言い出した。

 

☆傾き:家内が突然、「このマンション、右に傾 斜していない?」と言い出した。ガス台が大きく 傾斜していて毎回、鍋を乗せるたびに水が斜め になっていると言うのだ。新婚当時に住んでい た牧師館も傾いていて天ぷらは、主にフライパ ンの下側で揚げていたが、その時と同じに様に 感じ、しかも徐々にその傾斜が強くなっている感 じがする」と言うのだ。私は、「家ではなくガス台 を乗せている棚が単に傾いているだけではない か」と言ったら家内は、「半年ぐらい前、建物保全 の人がベランダ側のひび割れを定期的に見させ て下さい」と言ったけどその後、保全会社が変更 になって点検もなくなった。私たちがこの建物を 出て行く前に大きな地震が来て倒壊したりした らどうしよう・・・」と物騒な事を言い出した。

 

 

 

 

教会月報 10月の編集後記から

テーマ:「ドッキ!」

 

 ☆間違い?:車中で家内が「注文した本がそろそ ろ届くかな」と言うので「注文していない本が届く 筈がないだろう」と私が言ったら「店には、ないか ら注文になると言ったでしょ」と言うので「だから 注文した」とは言っていないと答えた。すると家内 は「注文したと思ったから今朝、本の題名や著者を 書いた切り抜きを捨ててしまった。」と言ったので 私は、思わず「アマゾンに注文して意地でも明日 には手渡しやる」と言ってしまった。家内は「何故、 こんな事で意地でもやってやる」と言うのと涙声 になってしまった。

 

 

☆たまげた:古民家カフェを紹介する番組を見て いた家内が「Y先生のご実家だ!」と私を呼んだ。 「何を根拠にそんな事を言っているのだ」とバカ にしていたら店主の名前がYだったので家内が 言っている事は本当なのかと思っていたら何と店 主の義父としてY先生が登場した。テレビなので信 仰の話など出なかったがY先生は、先祖がクリス チャンで私財を投げうって人々のために尽力した 事をさりげなく話されていた。家内は、この店が開 店されたのは実は、「後ろに建つ教会に人々を導 くためなのだ」と本当の理由も知っていた。家内 は、何気ない文章でも必ず印刷物に目を通すので 私の知らない事をいつも知っている。

 

☆男女の差?:大雨が降った日、針治療から戻っ た家内が「先生の中国人の奥様が5年振りに中国 に帰るため空港に行き、台風で飛行機が飛ばず次 の便は、2日後だと言われて奥様から「どうしよ う」と連絡が入った。先生は、「家に戻るしかない だろう」と答えたら次に「羽田なら翌朝3時半に飛 ぶからそちらに向かうと連絡が入り、今度は、バス の中から「羽田も飛ぶかどうか分からない。次の 便は3日後になる。どうしよう」と電話が入った。 先生は、「バスを途中で降り帰って来い」と言った ので家内は、「常磐線が止まっていたらどうなる のですか」と聞くと「相手が自然なら逆らってもど うしようもない」と先生が言った。そんな話を家内 はしたので翌朝、「やはり常磐線は止まっている。 奥さん、どうなったのだろう」と言ったら家内は 「もし、私が同じ目にあって先生みたいな対応をあ なたにされたら絶対、許せない」と呟いた。

 

 

 

教会月報 9月の編集後記から

テーマ:「キャンプ場送迎の旅での変事」

 

 ☆未卒業:7月最後の日曜日、集会用に家内 はシャトレーゼと言う菓子店の菓子を用意した。 すると参加して下さった方からも大量のシャト レーゼの菓子を頂き、まるでシャトレーゼ祭りの 様な状態になった。帰り道、家内は「今年は行事 があるたびに毎回、シャトレーゼの菓子のお世話 になったけど今日でシャトレーゼは、卒業する」と 言った。そして翌日、キャンプ場へと出かけ、子供 達を預けた後、一休みのつもりでキャンプ場のす ぐ上に出来たバームクーヘンの工房に入った。会 計を済ませ席に着くと家内が「この店は、シャト レーゼの新店舗だった。どこまで行ってもシャト レーゼから逃れられない」と一人で笑っていた。 

 

 

☆嘘でしょ!:子供たちをキャンプ場に預 け、郷津家の墓詣りのために上田市に行き翌朝、 墓に行くと墓が雑草に覆われ見えない状態に なっていた。急遽、ゴミ袋4つ分の雑草を取り墓 を綺麗にすると家内は「このためだけでも今回、 信州に来て良かった」と一人で喜んでいた。上田 市から佐久に戻る途中、家内が突然、行きたい所 があると言い出しカーナビに入力すると出てこないのでスマホのナビに頼る事にした。すると飛 んでもない道にばかり誘導され、家内が思わず 「何でこんな道に誘導するの」と言った途端、ス マホから「私にもわかりません」と応答があった。 「このスマホは、人の話を盗み聞きしている?」 と家内は、動揺し「もう文句は言いません」と呟 いた。

 

☆理解不能:上記の行先は、「くだものおば さんの家」と言うカフェだった。こんな辺鄙な所 に誰が来るのだと思っていたら駐車場は車で一 杯で中に入るとメニューの数は極端に少ないの に自動販売機で券を購入するシステムだった。 仰天したのは、トイレに入った時だ。8畳以上もあ る洋室で大量の造花や装飾品に囲まれて部屋の 隅に便器が1つだけ置かれていた。こんな落ち着 かないトイレで用を足したのは初めてだった。 何故か家内と一緒だと変な経験ばかりををす る。翌日も子供たちが自販機でオレンジジュースのボタ ンを押したら麦茶が出てきた。子供たちに文句を 言った方が良いと言われ連絡をすると「半分、飲 みかけでもOKですから送ってくれたら現金書留 で返金します」と言われた。

 

教会月報 8月の編集後記から

テーマ:「変化」

 

 ☆慣れ::今年の春先、家内が「雑草の伸び方が昨年 より、速い」と言って心配していたので「昨年と同 じく専門業者が何回か入って除草してくれるから 大丈夫だ」と私は、気にも留めなかった。 所が、除草業者が全然、来ないのだ。そのため、今 や我家の出窓の下は、雑草植物園状態になってし まった。家内曰く「人間が住んでいる敷地とは思え ない。ここまで廃墟の様な庭を見るのは、貴重な 体験だ」と言い出した。この先、どうなるのだろう と思うが家内は、「ここに住んで初めて雑草にこ んなに種類がある事も知ったし毎日、玄関の周り で死んでいる大量の昆虫を見ながら虫の多さも 知った。我が家に孫がいたら大喜びだろうね」と 呑気な事を言っている。

 

☆時代:お店に行った時の自動清算や配膳ロボット にも慣れ、今まで人間でなければ、出来なかった 仕事が徐々に機械に置き換わっている事を感じて はいた。ところが、今月に入って新聞店が閉鎖して 別の新聞店に代わったりダスキンが回収システム の変更でレンタルを辞めざるおえなくなったり、次々と人の手を介さなければ、出来なかった仕事 が整理されていくのを実感した。すると家内が 「車も自動運転になったら今は、運転と物をもっ てくれるので助かっている老夫の存在価値も下 がるのかな・・・?」と恐ろしい事を言った。

 

 

☆性格:家内の二人の妹たちは、性格が全く、違 う。上の妹は超ネアカで下の妹は超ネクラなの だ。その二人が揃って自分たちの性格が嫌だと 家内に言ってきた。どうやら人間、60代も後半に なると自分の性格ゆえに自分の人生が「良くは、 なかった」と後悔するようだ。 家内は「ネアカもネクラも同じ様に後悔するなら 真ん中が一番、幸せなのかな?私は、真ん中の気 がするけどあなたは、ネアカでもネクラでも中間 でもない。未だにあなたの性格がよく分からない けど自分ではどう思っているの」と聞かれた。 私は、「自分の性格について考えた事もないしど んな性格なのかも気にした事もない」と答えた。 すると家内は、「本人が分からないものを他人が わかる訳ないか」と言った。

 

 

 

教会月報 7月の編集後記から

テーマ:「遺伝?」

 *最近、家内から亡くなった母に似てきたとよく言 われる。特に似ているのは、以下の3点だそうだ。

 

 ☆非合理的:私の母は、ダイヤルの所にセロテープを貼っ た金庫を持っていて家内がその理由を聞くと「番 号が分からなくなったら開けられないから」と答え た。家内が、「そんな事をしたら泥棒さんに持って 行ってと言っているみたいです」と言うと母は、 「私の金庫をどうしようと私の勝手だろう」と怒っ た。これを思い出した家内が私に「朝食用のヨーグル トに混ぜるおからを栃木県との県境いにある道の 駅まで買いに行くのは、どう考えても手間と時間 とガソリン代を考えたらネット注文で送料を払った 方が得だ。」と言うので私は「運転するのは俺なの だから好きにさせろ」と言っていた。ところが遂に 何度、足を運んでもその品は売っていないので通 販で頼んだら送料は280円だった。

 

 

☆意味不明:母は夜、寝返りを打つたびに「痛い」 と叫ぶので家内が心配して「膝痛ですか?」と聞 くと必ず「どこも痛くない」と母は返した。家内は、 懲りずに母が「痛い!」と言うたびに「膝が痛むの ですか」と聞き、母は、必ず、「どこも痛くない」と 返し続けた。実は、最近、私もよく「いたたた・・」と 言っているらしく家内が「膝が痛むの?腰痛?」 と聞き、私は、「どこも痛くない!」と返すらしい。 家内から「郷津家では痛いと認めたら呪われると か何か言い伝えでもあるの?」と聞かれた。

 

☆自分の非は、認めない:ある時、母は腐った 味噌汁を出し家内は私に「飲むな」とサインを送った のに私は、2杯も飲んだ。すると父が「こんな腐っ た物を食べさせて・・」と怒鳴り、母は「食べたくな ければ食べるな」と逆切れした。そして父はその 日、激しい下痢と腹痛で苦しんだが最後まで母 は、あやまらなかった。家内は、私も母にそっくり だと言う。私の脛骨が3か所潰れているのは、あ なたの運転ミスでどぶに車を2回落とされ頭を天井 にぶつけた事が原因だけどその時も「病院に行 け」とも言わなかった。車を降りたら突然、バックし て曳かれそうになったり、片足しか車から出てい ないのに発進されたり、今まで何度も身の危険に さらされたけど一度も謝った事がない。これも 「決して謝ってはいけないと言う母の遺言でもあ るの?」と聞かれた。

 

 

 

教会月報 6月の編集後記から

テーマ:「先月の思い出」

 

 ☆勘違い?:疲れている家内を久しぶりに近くの 定食屋に誘い天ぷら定食と刺身定食を注文した。 どちらも量が多いので家内が「もうこれ以上、食 べたら死ぬ。無理しないで」と言ったが私は、天ぷ ら定食と家内が残した刺身定食を食べ切った。す るとドーンとたけのこと山菜の煮物が置かれ、更に タラの芽の天麩羅が10本出てきた。家内は、「嘘で しょ!」と小声で言いお詫びをしてその皿を下げ てもらったのに帰りにその天ぷらがパックに入れら れ渡された。家内は、「あの店主、私たちが高齢者 だと思っていなくて単なる大食いの夫婦だと勘違 いされているのではないか」と言った。

 

☆思い出1:この山菜大食い事件の翌日、家内は、 亡くなった母との「たけのこ事件」を思い出してし んみりしていた。家内の母と三人で福島に出掛け、 母の希望で突然、源泉の煙が立ち上る秘湯と言う 感じの宿に泊った。夕食になりテーブルにはたけのこ 尽くしの料理が並んだと言うよりたけのこ以外、 何もないのだ。「山奥だからしかたがないね」と言 いながら食べていると仲居さんが料理をもって 入ってきたが、それもたけのこ料理だった。それが 何回も続き、仲居さんの「すいません」と言う声が聞こえるたび、家内と母は、凍り付く様になった。 どこまでいっても「たけのこ」しか出てこないの だ。ひたすら三人分のたけのこ料理を食べ続けて いる私を見て家内は「まるでたけのこで拷問を受 けているみたいだ」と言って母と笑い転げてい た。

 

☆思い出2:家内が、「連休中、どこかに行きたいけ どまた変な事に遭遇しちゃうかな?」と言った。 昔、近くの日帰り温泉が特別企画で連休中に「寄 席」をする事を知り、寄席好きの家内を誘って出掛 けた。寄席の最期の落語で落ちを語り終了したら 客席がシーンと静まり返ってしまった。誰も落ちが 理解出来なかったのだ。慌てた落語家は、自分が 語った落語の落ちを説明すると言う前代未聞の事 を始めた。すると突然、大きなおならが会場にとど ろき客がドッと大笑いした。家内は「落語家が気の 毒だ」と小声で言うと今度は、大いびきが始まり、 そちらを見たら男性がひっくり返って倒れていた。 それからは、救急隊員が担架でその人を運ぶまで 大騒ぎになり落語家は座布団の上でおろおろし家 内も呆然とし何が何だかわからなくなってしまっ た。家内は、その事を思い出したらしく「今年は、ど こにも行かない方がいい」と言った。

 

 

 

教会月報 5月の編集後記から

テーマ:「春には色んなことが起こる」

 ☆矛盾:日帰り入浴で家内とトイレ近くの場所で待ち合わせをした。先に座っていた家内に「いくぞ」!と声を掛けると「少しだけ、ここにいたい。 今、『元気にいきる会』と書かれた部屋から宇宙人の様な緑の髪をした人が出てきてトイレに入った。 次の人も頭に大きな被り物をしていて一瞬だったけど二人ともかなりの老人だった気がする。確か めたい」と言った。私がその部屋を覗くと疲れた顔をした高齢婦人が拍手をしながら歌っていた。そして家内が言う様にトイレから出てきた緑の髪の人も白い被り物をした人もみな、相当な高齢婦人たちだった。家内は言った。「元気に生きる会」なら昼間、開催すべきだ。こんな夜に飲食したら今夜はトイレ通いで寝られず、きっと明日は元気では、なくなる筈だから」と言った。

 

☆冗談:家内は、常に計画に従って行動し私は、思いつきで行動する事が多い。ある日、私の予定外の行動に疲れた家内が、「いつもあなたは、「どうしてそうなる。誰が悪い!」と口癖の様に言うけど悪いのは、いつも自分じゃないの?」と言った。 それで私は、ある一言を言った。すると家内が突然、「そんな言葉をあなたの口から聞くとは、思わある店でプリンを勧められなかった。牧師がそんな事を言ったら世も末だ。 何と怖れ多い事を言うのだ」と憤慨している。私は、何が起きたのかさっぱり分からず「そんなにどうする家康』状態だと言った事が悪いのか・・」言うと家内は笑い出した。家内には「いえやす」の 「や」が小さく聞こえて『どうするイエス!』と聞こえてしまったらしい。年を取ると耳が悪くなり聞き間違いで喧嘩が起こると聞くが本当だと思っ た。

 

☆真実:家内を針治療院に迎えに行くと「今日、隣のベッドで治療をしていた中年女性が美顔のための針を打って欲しいと先生に依頼した。先生の奥様に『針を刺せば綺麗になるのですか?』と聞いたら「最近、そう言う依頼が多いのよ。早く治療を開始しないとマスクを外して素顔を晒すのに間に合わないでしょ」と言った。『やはり、女性は、何歳 になっても綺麗でいたいのだわ・・』と私に言った。 私は、思わず「今更、何をやったって駄目な物は駄目だろう・・」と言ってしまった。家内は、「私は、 構わないけど間違っても他人にそんな事は、言わない方がいいよ。一生、恨まれるから・・」と言った。

 

 

教会月報 4月の編集後記から

テーマ:「本当かな?」

 

 ☆体重:ある店でプリンを勧められ家内が「プリンが苦手なので」と答えると店員さんが小声で「実は私も同じ。シュークリームならあの有名なジャンボ シュー(家族で取り分けて食べる巨大なシュークリーム)だって一人で食べ切るんだけど」と言った。家内が「食べても太らない体質ですか」と聞くと「私、実は、隠れデブなので」と言って立ち去った。家内が「死ぬまでに私も言ってみたい言葉だ。クリスチャンになる前の私の悩みは、痩せ過ぎだったのに結婚する時に皆から、『郷津さんを太らせないために豚を飼え』と言われたのにあなたの食べ過ぎを防ごうとして代わりに食べて豚になってしまった」と呟いた。

 

☆県民性:家内は、突然、見ず知らずの人によく声を掛けられるらしい。ある時、「福島県に行くとよく声を掛けられるが、茨城では、めったに声を掛 けられない。でも、声を掛けられた時は、よく物をもらう。でも、福島では、物をもらった事はない。 北海道人はやたらと人におごる癖があるらしく私は大阪の友人たちに「友情を失いたいのか」と 割り勘を強要される。土地柄ってある気がするけど長野県人の特徴は何?」と私に聞いてきた。私が黙っていると「少なくとも男性は寡黙で理屈ぽいかな」と一人で納得して笑っていた。

 

☆夫婦:月報を読んでいる人から「正子先生は、やはり何かを持っていますよ」と意味不明な言葉をよく言われるらしい。どうやら家内が毎月の様に普通ではない経験をしていると思われているようで家内が何かそういう場面を自ら引き寄せていると勘違いをされているようだ。でも、話を盛っている訳でもなく正真正銘、事実なのだ。 ただ、最近、私は時折、車の中で家内に酷い言葉を浴びせてしまう理由を初めて告白した。実は、 頭の中に、ある考えが浮かぶと同時に家内がその考えと同じ事を言葉にして発するのだ。思わ ず、「そんな事、分かっている。うるさい」と怒鳴ってしまう。しかも、こんな事がたびたび、起こり、まるで私の頭の中が家内とシンクロしている様で困惑するのだ。夫婦は顔もしぐさも似てくると言うが、頭に思い浮かぶ事まで一緒になるのだろうか。

 

 

 

教会月報 3月の編集後記から

テーマ:「原因は老化?」

 

 ☆嘘:ある朝、家内が「今日は、〇時に家を出 るから」と言った。私は「え!あの予定は、今日だったか、忘れてた」と思わず言ってしまった。すると家内が「この頃、同じ様な事が度々、あるけどボケたの?それともボケたふり?」と心配そうに言うので「ボケる訳ないだろう!」と誤魔化した。しかし、内心は、自分で自分の事が心配になった。後日、家内が「あなたに酷い事を言ってしまったけど実は、私も前日の夜までは、ちゃん と覚えていたのに朝になったらすっかり忘れていると言う事がある。ただ、その事を私は口に出さないだけで二人とも同じだわ。やはり年かな?」と告白した。

 

☆怪我:家内の家系は、うつ病を患う人間が 多く、二人の妹たちも薬を服用しているが、家内も時々、自分の事が嫌になって落ち込んでしまう事がある。ある日、そんな状況になった家内を見て、私は、リラックスさせて笑わせようとふざけてある動物の真似をした。すると変な恰好をしたせいか突然、手をねじってしまったらしく手首に激痛が走った。家内は、「あなたが何をしていているのかさっぱり判らないけど手を傷めたみたいに見えるから早く冷やすかシップ薬を貼った方がいいよ、もう年なのだから」と言った。しかし、自分でもバカな真似をしたと思ったので「別に大した事はない」と言って部屋に戻り仕事を始めたら痛くて手が動かなくなり、隠れてシップ薬を探す羽目になった。

 

☆頑固:遠距離ドライブの予定が入っていた前日、免許証が入ったカバンが見つからない。実 は、若い頃からバックをなくす事が多く、家内が「山下清になってもらいます」と言って肩から斜 めにカバンを掛けさせられるようになってからカ バンを忘れると言う事がなくなった。しかし、今回は、いくら探しても見つからないので家内に話すと「昨日はカバンを持って車の外に出たのは、 2か所しかないのでそのどちらかに置き忘れた可能性が高いからそこに電話をすれば、すぐ見つかる」と言われた。しかし、私は、「絶対、そこに置き忘れてはいないから電話は、掛けない」と言い張ったので遂に家内は「人のアドバイスを聞かず頑固に自分の考えを通そうとするのは老害以外の何ものでもない。」と怒り、2か所の電話番号を渡された。思い切って電話を掛けたら、すぐカ バンは、見つかった。

 

 

 

教会月報 2月の編集後記から

テーマ:「郷津家の奇妙な正月」

 

 ☆怪我:元旦の日、日立での礼拝を終え 東海の礼拝へと出かけ、階段を上がる際、手 を貸して家内を手すりに激突させてしまった。家内は、「眼球をぶつけたので冷やす」 と言うので私だけ2階に上がり、礼拝後、様子を見に行くと手すりの形状と同じ形の赤い印 がおでこに出来ていた。「目ではなくおでこじゃないか」と言うと「おでこなんかぶつけていません。目です」と家内は言い張る。で も次々と降りてくる人たちが家内のおでこを見て「おでこをぶつけたのですね」と言い家内は、その度に「目です」と言うのでみんな 怪訝そうな顔をした。家内が、本当はどこをぶつけたのか未だにわからない。

 

☆メニュー:3日の日、仕事で水戸に行く途中、お昼になり、店がどこも閉まっているので唯一、空いていた中華屋に入った。す ると家内が小声で「もしかするとこの店、デカ盛りの店かもしれないので女性用メニューにするね」と言って「レデース・スペシャル・ランチ」を頼ん だ。前菜が出てくると思ったら回鍋肉、エビチ リ、バンバンジーと続き、家内が「出て来る順番が変だし、これ本当に女性用なの?でもこの値段 ならもう出てこない筈だ」と言っていたらマーボ豆腐、から揚げと続きチャーハンの後にスー プが来て最後にアンニン豆腐がきた。家内は、 「これが、レデース用なんっておかしい」と怒っているので「限定サービス白飯大盛無料と書いてあったぞ」と言うと家内が突然、「レデースは、レ デースでも大食い女子専用と言う意味だったのかも・・」と一人で笑い出した。

 

☆時計:家内の今年最初の針治療の日、いつもの予約時間が来てものんびり電話で喋って いるので「予約時間が変更なのか。今、2時過ぎているぞ」と言うと家内が、時計を指しなが ら「今、1時過ぎでしょ」と変な事を言う。私 が「この時計、丁度1時間遅れている」と言ったので家内は、パニック状態になった。実は、 去年のイブの日にも丁度1時間だけ時計が遅れ、大変な思いをしたが、その時だけしかそんな事は起こらずその後は正常に時を刻んでいた。まさか13日後に丁度1時間だけしかもその瞬間だけ狂うという現象が再び、起こるとは、夢にも思わなかった。しかも、その後は、 また正常に動いている。何故、我家は普通ではない事が頻繁に起こるのだろう。

 

 

教会月報 1月の編集後記から

テーマ:「普通じゃない!」

 ☆近くの店:家内がずっと行きたいと言っていたのに1年近く無視していた近くの定食屋 に初めて入った。刺身定食ととんかつ定食を 取ったら次々と注文しない品が出され、ぼったくりの店かと心配したが、すべてその店のサービスだった。2度目には、これ以上何も食べられないと思ったら最後に熊の煮物が出され店主が「会津で猟をした獲物だ」と言った。 店を出ると家内は、「珍しい物を食べれて良 かったね」と言ったが、私は、「その熊が震災前に生まれていれば放射能たっぷりの肉を食べた事になる」と言ってしまい、家内は言葉を失った。

 

☆美容院:家内は震災ボランティアを10年近く続けていた美容師さんの店に年に2~3回、出掛ける。美容院から戻ってきた家内を見るととてもお金を掛けて綺麗になったとは思えない姿なのだが、何故か家内はそこに通い続け る。家内は、「この美容師さんの所に通う人は、綺麗になる事を目的には、していない人だけだ」と意味不明な事を言い、その美容師さんとの会話の中で知り得た様々な情報を毎回、私に話し続ける。多分、二人は、前回から今回までで互いに知った様々な情報を二人で楽しく、数時間、しゃべり続けているらしい。こんな関係を長年、続け、「もし、私が引っ越しをして来なくなったら彼は、心配するだろうから彼にだけは行き先を言わなければ」と変な心配をしている。

 

☆カフェ:家内は、ある1軒のカフェらしき店の事をずっと気にしていた。その店は、「カフェ」と言う文字が見えるだけで看板も宣伝の旗もなく店名も数字だけなので何の店なのかさっぱりわからない。最大のなぞは、店の入り口を まるで塞ぐようにして巨大な木製のベランダの様な物と物置が設置され、駐車場に1台も車がないのに2階の部屋に電気が付いている。外観が大きなガレージの様だ。とても単なるカフェとは思えない。家内の妄想は広がり、何かの秘密結社?会員制のクラブ?こんな状態が数か月、続き、遂に家内は我慢しきれなくなり、その店の扉を開けた。何とそこには、クラシックカーが2台置 いてあった。まさにガレージそのもので店はその2階だった。家内の不思議は、あっけなく解決したが、クラシックカーの展示場が主でカフェは、副業なのかとまた新たな不思議が増えてしまった。

 

 

教会月報 12月の編集後記から

テーマ:「不思議だ!」

 

おせち:昨年、ホームセンターのカインズに買いに行った折り、おせちのちらしがレジの横に置いてあったらしく、手作りをしていた家内は、ホームセンターのおせちと言うのが、 不思議でどうしても試してみたくなったらしく葉書で注文した。ただ、いつ届くか明記されていなかったので届かなかったらどうしようと心配したらしいが、安いし代引きだから来なくても問題はないと思っていたようだ。でも、31日に無事に届き、とても美味しかったので来年もカインズにしようと決めていたらしく今年 もその注文書を取りにカインズに行くとまだ、出ていなくて後日、私が確認に行き、担当者から「カインズでは、今までおせちの案内はした事がありません」と言われてしまった。あのおせちのちらしは、 どこから来たのだろう?

 

 

カナダの妹から年末に数の子昆布か メープルシロップのどちらがいいかと問い合わせが来た東京の妹は「いつも通り、鮭の 切り身を送って欲しい」と返答したので何故、自分には鮭を聞いてこないのかと以前から不思議に思っていた家内は、「私も実は、鮭が言 い」と返答した。すると妹が「おねえちゃんは、魚を食べないと今まで思っていた。鮭を食べるんだ」と訳の分からないメールが帰ってきて家内は、ショックを受けた。何故なら「私の一番、好きな魚が鮭で子供の時からずっと鮭ばかり食べてきたのにどうして魚を食べないと実の妹が言うのか訳が分からない」と落ち込んだ。家内の妹も実に意味不明な事をよくする。

 

☆年賀状:家内は今年、友人たちから喪中葉書が届 かない事に安堵している。何故か、毎年、友人たちの夫から友人が死んだと言う葉書が届くからだ。しかも全員、うちと同じく子供が与えられなかった友人ばかりがみんな突然死するのだ。しかも前の年には元気な葉書をもらっている人ばかりでしかも喪中葉書には死因が何も書かれていないので何故、突然、亡くなったのか全く、分からない。それで家内は、統計的に子供のいない60代後半の女性は通常より早く死んで夫を残していくのかと私の方を見たので私まで危ないのかなとドキッとした。何故、家内の友人たちは、次々と夫を残し死んでいくのだろう。

 

 

教会月報 11月の編集後記から

テーマ:「旅の思い出・誰が悪いのか?」

 

カーナビ:出掛ける前、ある方に「その地 方でしか味わえない美味しい物を食べてきて下さい」と言われ、家内は、綿密な計画を立てていた。しかし、現実は、何一つ美味しい 物を味わう事なく終わった。最初は、道の駅の値段は高いのにちっとも美味しくないソバを食べ、最後の夜は、コンビニのソバを食べる羽目になった。何故そんな事になったのか?すべてカーナビのせいだ。目的地を入力すると信じられない到着時間を表示し家内の計算では午後1時に着く筈がカーナビは夜6時を表示する。何時に目的地に着けるのか分からず、どこにも立ち寄る事なく、ひたすら車を走らせ続けた。旅行中、カーナビに振り回され、結果、私達は、その地の名産を何も食べずに終わった。

 

コロナ:家内が「ネットは、、天皇陛下も訪れ た宿だと書かれていたし郷津家としては、今までで一番、高い宿賃なんだけど風呂場には洗顔フォームもヘッドキャップもなく、脱衣所は狭く、 コロナ禍だと言うのにみんな接近して着替えるから大変だった。随所に高級旅館ぽい雰囲気は残っているけど震災から復興したもののコロナで再び、窮地に追いやられ色んな物を節約しているのだろう。しかも、普段は料金が高くて来られない人たちが県民割を利用して大挙して来ているからきっと今夜の食事も期待出来ないよ」と言った。案の定、豪華ぽく演出はされているが手の込んだ料理は何もなく「一 番、美味しいのは、白玉だんごだけだった」 と家内は呟いた。

 

地元:帰り道、旅の最後の昼食がパーキングの蕎麦では、情けないと家内が言い、車を飛ばして、いわき市で降りて海の幸を食べようとした。ところが、またもやカーナビが変な誘導をし、道が分からず開店時間内には、着けないと分かったが必死に車を飛ばし閉店直前に辿りついた。ところが何とその店は、臨時休業していた。しかたなくコンビニのおにぎりを食べる事にすると家内が「この横の店、お魚食堂みたい。やっている」と 叫び、急遽、そこに入った。まさか、この旅で初めてまともな物を食べたのが小名浜になるとは夢にも思っていなかった。

 

 

 

教会月報 10月の編集後記から

テーマ:「おかしいなあ?」

 

出窓の女:家内は出窓から見える景色を見 ながら仕事をしているが、時々、変な事を言 う。資源ゴミの日、偽の収集車が朝、早く来 て物を取って行き、時には自分のゴミを置い ていく。又、隣の駐車スペースに金髪の女性の軽 と金髪の壮年と息子が乗る赤い車が交互に止 まる。しかし3人が一緒になる事がない。住 人が入れ替わるのかなと言うので「お前の やっている事は『家政婦は見た」と同じだ」 と言っしまった。すると家内は、「あれは、 盗み見だけど私は、見ようとしている訳では なく、見えてしまうだけ」と呟いた。

 

妹たち:東京の妹が旅行中の孫が金太郎の 前掛けを付けてまさかりをかじっている写真 をラインで送ってきた。家内が「何故、旅行中に 金太郎の衣装を着せるの?」とラインをするとカナ ダの妹が「金太郎って何に?なにか聞き覚え はあるけど分らない」と返信してきた。すると東京の妹が「子供の時、皆で踊った金太郎 よ」と意味不明の返信をした。家内は、「金太郎を知らないのは、無知も甚だしい。確かに、子供の時、童謡に合わせて、色々踊らさ れていたのは、事実だけど金太郎を舞踏曲の 一種だとカナダの妹が誤解したら恥じをかくか ら正すべきか」と聞くので私は、「金太郎の話を正確に覚えていなくても大きな問題はないだろう」と答えた。

 

事実なのか?:家内が「双子って下の子 が上の子よりも身体が大きいの?」と聞いて きた。針治療院の中国人の女先生が「中国で は双子を別々のクラスには分けない。なぜなら身体の大きさで必ず区別がつくらから」と言っ たらしい。家内は、昔、東京の赤羽で教会学校の先生をしていて10名ぐらいのクラスの中に 3組の双子がいて識別に苦労したらしい。そ の上、更にもう1組双子が加わる事になり、 「赤羽の水のせいで双子ばかり産まれるのかな」と真剣に悩んだようだ。「あの時、双子の識別法を知っていたら苦労は、しなかったけどこれ本当なのかな」と言った。でも私 は、双子の識別法より双子ばかり集まる家内の話の方が異常だと思った。

 

 

 

教会月報 9月の編集後記から

テーマ:「どうなのだろう?」

 

悲鳴!:家内は、虫が嫌いで特にゴキブリ は、北海道にいなかったので通常の人以上に怖 がります。でも、米国旅行中のホームステイ先 で地下室に泊まり、無数のごきぶりに襲われ家 内は失神しそうになり、それ以来、ごきぶりを見ても悲鳴を上げなくなった。しかし、先日、 外出から戻った家内は着ているTシャツをバタ バタさせながら悲鳴を上げた。何と家内のシャ ツの中に大きなバッタがいた。駐車場から家の 玄関まで歩いている途中に入り込んだらしいのです。私が「たかがバッタじゃないか」と言ったのが悪かったらしく家内は、「自然豊かなこ の場所だったら次に何に襲われるのか!」と泣き声になった。

 

断食:家内は足の状態を改善させようと毎月、何冊かの本を購入しその本に書かれている 事を試し疲れてしまい「今後はこの本に書かれ ている事だけを試す」と言い出した。その本の 著者によると3か月間、ある事を試すと半分以上の人は手術を回避できるらしい。そのある事とは、1週間に1度の断食で家内と私は、さっそく開始する事にした。断食は、一番、忙しい日にやると良いと言う事だったので我が家は水曜日にしたが、断食で心身 が健康になる筈なのに家内の場合は、断食した翌 日、具合が悪くなり並行して行わなければならない運動が出来なくなる。これでは、たとえ断食で痩せても筋肉が減少し本末転倒になると私は思うのだが実験好きの家内は、はりきっている。

 

旅行:家内は、念願だった東北の被災地を巡る 旅に9月の休暇中に行こうと言い出し旅の計画を 練り出した。いつもならすぐに予定を立てる家内 が手こずり、うなっている。どうやら足腰が不自由になった事で単純に行先や宿が決められないらしい。安い宿は、殆どが和室でお風呂や食事所も 遠く、食事がバイキングだと杖を持って取りに行 くのが大変でしかもやっと宿を見つけ予約をすると今度は、満杯で宿が取れない。やっと宿が決 まってホットしていたら家内が「私とした事が最大の失敗をした」と言い出した。何と目の前が海と言う被災地の宿にしてしまい「もし旅行中、津波が来たらどうしよう」と言いだした。それで 「その時は、死ぬだけだ。」と言ったら今度は、 「死んだ時に備えて家の掃除をしていかなければ ならなくなった」と別の心配をし始めた。

 

 

 

 

 

教会月報 8月の編集後記から

テーマ:「少し変?」

 

☆出会い:今、いる所は、自然豊かな所である日、「パートナーのいない孤独な雉(きじ)が人恋しさに我が家のベランダで我が家の様子をのぞき見している」と家内に話した。すると「そんな事ある訳ないでしょ」と笑われたが、その雉(きじ)の事が気になりだした。翌日入り口の扉に巨大な虫 がいたので床に落とすと翌朝、ベランダでその 虫が動いていた。一晩掛けてここまで移動してきたのかと思うと、いとおしくなりその虫の存在までもが気になりだした。

 

☆ドジ?:東海福音での説教奉仕後、私は、持参した荷物を教会の玄関に置き忘れて帰って来てしまった。昼食を取ったラーメン店で荷物がない事に気付いたが、家内に「免許証がカバンの中だし教会の人たちがあなたの荷物の事で困っている筈だ」と言われ、思わず「皆さんと一緒に草刈りをしようと思っていたので玄関に荷物を置いた。それなのに教会の人たちが早く戻って下さいとせかすから・・」と言ってしまった。 すると家内が「教会の人は誰もあなたをせかしたりしていません。自分の失敗を他人のせいにするのは、みっともないです。あなたは、他人ら冷静沈着だと思われているけど本当は、相当ドジだと思います」と言われてしまった。私 は、内心「東海福音の鍵は、手元にあるし問題 なんかありません。」と言っていた。しかし、 あるご家族が私が戻るのを待っていてくれた。

 

☆理解不能?:家内の妹家族8名が墓参りに来て「昼食を取っていないので良い店を教え て」と電話をしてきた。慌てた家内は、「4時台に開いている良い店は、ここぐらいなので予約をして合流する」と告げた。私が、その店に電話をするとAI嬢が出て「大人9名と子供1名」と私が言うたびに「わかりました。1名ですね」と応答する。そのたびに「違う、大人9 名、子供1名だ」と繰り返していたら遂にAI嬢 が「あなたの言っている事は理解不能です。もう一度、お願いします」と言われ、何度目かで やっと人数だけは理解された。それなのにAI嬢 が「ただ今は受付時間外です」と言ったのだ。 「最初から言え」と腹が立ち「AI嬢にバカにさ れた」と家内に言うと「あなたの言っている事は私でも時々、理解不能になるけどAIにまでお墨付きをもらったんだから本物だと言う事だ」 と言われてしまった。

 

 

 

教会月報 7月の編集後記から

テーマ:「失敗」

 

危なかった!:私はどうやら車に乗ると人格が 変わるらしくいつも家内に「お願いだから他人に怒 るのは、やめて」と言われる。先日も水戸の駅前で 信号が変わったのに発信しない車に怒りを覚え、ク ラクションを鳴らそうとして家内に止められた。し かし私の怒りは収まらず「絶対、携帯を見ていた馬 鹿者だ」と車を近づけた。すると目の前にクリス チャンの印として使われる魚のステッカーが見え た。見間違えだと更に車を近づけたら本物だった。 家内に「こちらからは相手の顔は見えないけど車高 の高いワゴン車のミラ―にあなたの顔は、映ってい るよ。もし、知人の牧師だったらどうするの。お願 いだから他人の運転に怒りを覚えるのは、やめて」 と叱られた。

 

☆安さに惹かれて:家内は、行動が早く、先へ先 へと予定を消化していく。そのために実は「失敗」 も多い。市内牧師会の宿泊場所を定める際にも「高 齢者割り」と言う但し書き(高齢者がいると安くな る)がついていたホテルに予約をしてしまった。後 になって高齢者割りとは、食事の量が少ないと言う 意味で又、子供連れを誘致するために別名「ジュ ラッシクホテル(至る所に巨大な恐竜像が置かれている。)」と呼ばれている事が分かった。家内は、 「高齢者には心臓に悪く幼児は恐怖で引き攣る」と書 いた文章を事前に配布すれば、参加者は「心配した程 ではなかった」と必ず言う筈だから大丈夫だと言って キャンセルしなかった。

 

☆思い込み:松原湖で行われる子供達のキャンプ参 加が今年もくじに外れ、頭に来た家内は、「人が羨む ような凄い場所に子供たちを連れて行く」と言い出し 他よりは値段が安めのグランピング会場に即刻、予約 を入れた。しかし、小さな子供を連れて行っても大丈 夫なのかが心配になり下見に行った。確かに食事の準 備もいらないし湖畔での遊び体験もすべて向こうで やってくれるので手ぶらで出かけられる。それこそ、 グランピングには違いは、ないのだが、豪華さが何も ないのだ。テントは、設置されているが簡易ベッドに 物置小屋から寝袋を取ってきて寝る。トイレは、はる かかなたにある。シャワー設備も?・・・はっきり 言ってクーラー付き、お風呂付、トイレ付のキャビン に泊まった以前の方がまだましだった。グランピング =豪華と言う思い込みが招いた悲劇だ。家内は、切り 替えが早いので「今年は豪華グランピングもどき」で 行くとすぐに計画を変えたが果たしてどうなるのか?

 

教会月報 6月の編集後記から

テーマ:「実は?」

 

☆実は1家内の誕生祝にピザ専門店に行くと 家内が黒板に書いてあるイタリア語のケーキを2つ注文 した。いつも初めての品を選んで失敗するので 「何だか分からない物を頼んで大丈夫か」と心 配しているとお酒にどっぷり漬かったビショビショ のケーキが出てきた。家内は「運転するあなたは、 食べられないから私が食べるけど、酔っぱらっ たら介抱してね」と言った。しかし、いくら 経っても何の変化も起こらず、ついに家内は、 「昔、クリスチャンになる前、酒豪だと勘違いされた けどもしかすると私、本当は、お酒に強いのか な」と呟いた。

 

☆実は2家内が酒入りのケーキをすべて食べ 切ったのには、訳がある。昔、東京の家内の家 から帰ろうとした時、父が「チョコレートを食 べて元気になって帰りなさい」と言うので私が 幾つか食べると家内が「これは、ウイスキーボンボン だ。もし、警察に捕まったら飲酒運転になる」 と叫んだ。しかし、父は「そのくらいの量で飲 酒運転で摑まる筈はない。心配するな」と言っ た。しかし家を出てすぐに警察の検問に引っ掛 かりアルコール検査を受ける事になってしまった。家内は「チョコレートで牧師辞任か?」と思って いたらしいが、問題なく検問を通ったので「や はりウイスキーボンボンじゃアルコールは検出されないの ね」と言ったので「俺の演技力さ。大きく息を 吐くふりをして音を立てて息を吸い込んだ。」 と言うと家内は、「もう二度とアルコール入り の菓子は食べないで!」と叫んだ。

 

☆実は3牧師兼任式の後、東京キリスト教 学園の学長を誘い、若い方々と元教会堂を改装 したカフェに出掛けた。家内はそこの店長から 「あなたの話をうちの店に来た面白い客として ユーチューブで流せばよかった」と言われてしまっ た。家内は帰り道、私はあの店長に同じ言葉で 返したかった。私が店に入ると店長は、仁王立 で外を見つめ、いらっしゃいませとも言わず、 視界にあなたは入っていないと言う態度だっ た。後でその理由を聞いたら「内は常連客しか 来ない店なので初めての人が入ってきて驚い た」と言われたけど常連客だって最初は、みな 新参者でしょ。あの人こそ、かなりおかしな人 だと思うのだけどなあとしきりに言った。 

 

教会月報 5月の編集後記から

 

テーマ:「私は、あわて者?」

年齢:スマホが見当たらず自分の携帯に電話 をすると「電波が届かないか電源が入っていな い」と言われ探しまわった。そんな私の挙動不審 に気付いた家内に「スマホを無くしたのではない か」と見破られ、「なぜ、あなたはいつも子供の 様に失敗を隠そうろするのか。今、すべき事は、 携帯の情報が悪い人の手に渡らないように一刻も 早く紛失届を出す事でしょ。70歳になっても何 やってるの」と呆れられた。それですぐに携帯会 社に行き、その晩には新しい携帯が届く事になっ たので「簡単に解決しました」と家内に言うと 「そういう問題ではないでしょ・・・」と言われ た。1面に書いた多額な献金を 預かるために新潟に行き、そのお金を東京の 団体の事務所まで届ける事になりました。

 

☆発見携帯会社の帰りに家内が「教会の冷凍 庫を処分する前に中身を一旦、出して確認したい ので教会に寄って」と言った。その作業中、冷凍 庫の底に何か黒い物が見えた。何と私の携帯だっ た。拾い上げてすぐ電源を入れ私は、得意げに 「3日前、冷凍庫を調べていた時にポケットから 落ちたみたいだけどちゃんと動くんだ」と言うと 「3日も冷凍したスマホの電源をすぐ入れたの? 結露が溶けて壊れるよ」と言われたので「このスマホは防水対応だから大丈夫です」と答えると携 帯会社は「冷凍スマホなんて想定していませ ん!」と言われてしまった。

 

☆誤報Mさんが「母が亡くなった」と連絡をく れたのに「Mさんの娘さんがMさんの死を伝え た」と勘違いをして「Mさんが突然死した」と皆 に伝えてしまった。ただ、亡くなられたMさんの お母様は、99歳の大往生だったのでMさんも 笑って済ませてくれた。しかし、以前、私はもっ と酷いミスを犯した。当教会出身のY牧師が「昨 夜、妻が亡くなりました」と連絡をくれたのに近 くの教会のY牧師と勘違いをしてメールで「Y牧師の 妻が亡くなった」と多くの方に発信してしまっ た。するとY牧師から「誰が流したのか私の妻が亡 くなったと言う事でお悔やみの電話が掛かってき ますが私の妻は死んでいません。元気です」とメール が来た。家内に「苗字が一緒でも声が真逆な二人 をどうやって間違えるかなあ。早く、二人のY牧師 に正直に謝りなさい」と言われた。しかし「今さ ら、間違いましたと二人に言ったらもっと傷つけ るだけだから・・・」と知らない事にした。

 

 

 

教会月報 4月の編集後記から

 

テーマ:「どうしてそうなる

☆初めての経験:1面に書いた多額な献金を 預かるために新潟に行き、そのお金を東京の 団体の事務所まで届ける事になりました。私 にとっては、あまりにも高額なお金なので家 内も同伴し更に先方の希望で当教会のH師も伴 い3人で出掛けました。指定場所がスーパー の駐車場だったので、「何だか、H師がオレオ レ詐欺の受け子で私たち夫婦が元締めみたい だ」と笑いながら向かったのですが、何と実 際にお金の受け渡しがスーパーのイートインコーナーにな りもし不審者だと通報されたら警察に牧師だ と信じてもらえるのかと心配になりました。

 

☆不思議な隣人:家内は、出窓から見える 景色が生まれ育った北海道を連想するらしく 窓を眺めながら仕事をしています。その家内 が最近、妙な事を言い出しました。「ここに 引っ越しをした時は、殆ど窓の下を通る人が いなかったのに日を追うごとに増えてしかも 訳の分からない動きをしている。特に金髪の 中高年の男性と中学生ぐらいの男の子が内の 車の隣に駐車をして赤い車と黒い車と軽トラの3台を目まぐるしく変えながら大量の木材 を運んでいる。黒い車が止まっていたのに目 を上げたら、真っ赤に変わり、次に目を上げ たら軽トラになっている。まるでマジックを 見ているようでなぞだらけだ」と言った。ど うやら私たちが入居してから突然、この物件 は超人気物件になったようだ。

 

☆本当だった。4月から責任を持つ教会 の前任者の事を家内は、以前から「現代の屯 田兵だ」と言っていた。何故なら、その先生 が以前、家内に「山で動物を仕留め、その毛 皮を海辺の町に持って行き鮭と交換する物々 交換の村で育ち、中学卒業後は、慣わしで山 の小屋に行き、マタギの様な生活に入った。 TVで『大草原の小さな家』を見た時、『自分 の家より近代的だ』と思った」と言われ、家 内は、驚いたらしい。しかし、今回、引継ぎ で訪ねた時、ガス代節約のため、教会堂も牧 師館もガス台を取り外しカセットコンロで暮 らされていると聞き、家内は、「まきで煮炊 きをしていないだけ、近代的なのかもしれな い?」と納得していた。

 

 

 

 

教会月報 3月の編集後記から

 テーマ:「新居の事」

 

☆誇大広告?:カナダに住む妹がラインで新居 がどんな所かを尋ねてきた。それで家内は、 事実をそのまま、伝え、「海のそばの丘の上 にあるマンションで出窓からは木立と青い空 が、玄関の先には桜の小公園、向かいにはイ タリアンレストランがある」と書いて送っ た。後になって家内は、「ベランダの先に は、広大な白菜畑がある」と書き忘れたから 妹は、「凄く素敵な場所だと勘違してしまっ たのではないか?このままだと誇大広告だよ ね」と聞くので「噓は、言ってないしバンクー バーのイメージで想像するのは、向うの勝手だ から・・」と答えた。

 

 

 

☆安い理由かも?:3LDK(6畳3部屋と 15畳のリビング)でしかもネットやケーブ ルテレビ、駐車料金もタダと言う信じられな い程、格安な物件なので当初は、事故物件で はないかと疑った。しかし、単なる不人気物 件だと分かり安心したのだが、2週間ほど前 から夜な夜な、上からドスンドスンと言う連 続音が鳴り響く。夜中まで子供が起きて騒い

でいるのかと思ったら家内が「夜中2時頃、 ドーンドーンと言う連続音で目覚めた。あの 音は、ダンスを踊っているか運動をしている みたいだ。夜中でないと自分の好きな事が出 来ない人とは、どんな職業の人なのだろう」 と言った。それで私は、「他人の仕事まで想 像するより、音がする前に眠れば、済むだけ だ」と答えた。

 

☆空き部屋の証拠:住んでいる建物名を言 うと何人かの人が笑う。多分、「コーポ〇〇 台」と言う名が、昭和レトロな感じて相当、 古い建物だと思われるようだ。でも、実際 は、築20年で室内もそれなりに洒落ていて 建物自体、見栄えも悪くはない。しかし、こ の部屋が不人気だった証拠だけは、最近にな り実感出来た。家内が「トイレの奥に水が毀 れている気がするけど配管の漏れかな」と言 うので見てみるとトイレの水を貯める場所が ゴミで詰まって流れないために溢れて床に溜 まっていたのだ。通常、トイレを使用してい たらこんな所が詰まる筈はないので相当、空 き部屋の期間が長かったのだろうと思った。 道路に面した角部屋の1階だからかな?

 

 

教会月報 2月の編集後記から

 テーマ:「予想外の結果」

 

☆年末:初めて購入したおせちが、近くの集配 所に届き明日、配達されると言うメールが来 た。しかし、その日は届かず、翌朝、電話を すると繋がらず、このまま、行方不明になる のではないかと焦った。何故なら昔、宅配便 が届かず1年後に見つかったと言う信じられ ない経験をしているからだ。家内は、「どう して我が家は、いつも変な事になるのだ」と 嘆くので集配所に行くと「指定時刻がないか ら留め置いた」と言われ、手には、入ったが もし、直接、行かないで待っていたらどう なったのだろう・・」と思った。

 

☆とんかつ:水戸に用事で出掛けた帰り道、家 内が「昨年、頑張ったご褒美に好きな物を食 べたら」と言うので大好物のとんかつ屋に 入った。帰り道、ルンルンな私に家内が「と んかつも胸やけがしてもう一人前、食べられ な い。で も 残 せ ば あ な た の お 腹 に 入 っ て 益々、太らせるだけだし・・・とんかつで自 分の老化を意識させられて、すごく惨めな気分だ。でも、きっとあなたは、誤嚥性肺炎を 起こすまでとんかつを食べ続けられる老人に なるんだろうなあ・・」と呟いていた。

 

☆健康器具:家内は足の調子が悪くなり筋力 を付けたいと焦り、足を載せているだけで筋 力が付くと言う健康器具を思い切って購入し た。しかし、足を載せても何の電気刺激も感 じず「説明書には、足が乾燥していると刺激 を感じにくいが、最初から決してレベルを上 げない様にと書かれているから今日は、これ で や め る」と 言 い 出 し た。し か し、私 は、 「機械に足を載せているだけなのだから問題 はない」と言って無理やりレベルを上げて試 させた。すると翌朝、酷い筋肉痛になり家内 は歩けなくなった。それで自分で何とかする と言ってマッサージを受けに行ったら、翌 朝、起きられなくなってしまった。やる事、 なす事、裏目に出て落ち込んでいた家内が突 然「こ う な っ た ら と こ と ん、あ が い て や る!」と捨て台詞の様な言葉を叫んだ。

 

 

 

教会月報 1月の編集後記から

 テーマ:「引越し」

 

☆おせち:家内が引っ越し準備で忙しいので 初めて市販のおせちを注文したいと言い出し た。私は、お雑煮があれば他はいらないと 思ったが、正月まで手抜きだと惨めになると 家内が言うので予約をする事にした。 しかし、家内が渡したのは、何とホームセン ター「カインズ」のレジ横に置いてあったち らしだった。食べ物を扱わない店のおせちで 大丈夫かと聞くと「だからいいじゃないの。 ホームセンターが推薦する品と言うのがどん なのか楽しみじゃない」と答えた。いくら実 験好きの家内でも「おせち」までその対象に なるとは思わなかった。

 

☆断捨離:殆ど部屋の掃除をした事がなかっ た(と言うより本や書類で足の踏み場がない ので掃除が出来ないと常に家内から文句を言 われている。)書斎の床面が見える様になる と次々と変な物が出てきた。自分が無くした 物なら判るが、マッサージ機など使用した事 のない私なのに何故か、マッサージ機の付属品が次々と出てくるのだ。家内に「どう言う 事だろう」と言うと、家内に「魔界の様なあ なたの部屋だからいらない物が、みな吸い込 まれていくのではないか。きっともっと変な 物が出て来る筈だ」と嫌味を言われた。

 

☆引っ越し:引っ越し先の電気や水道の手続 きをしていた家内がため息をついていた。 3年前、独居老人のMさんの住まいを始末し た時と違って簡単に電話や郵送で手続きが済 まなかったらしい。受付までも自動音声で番 号をどこで間違ったのか、担当部署までたど り着くのに苦労し、しかも、やっと申し込み が済んだと思ったら、その後の手続きは、 ネット経由を求められ、遂に私に助けを求め た。しかし、私も上手くいかず、銀行に振込 み用紙をもらいにいく羽目になり、二人揃っ て自分達が時代遅れの高齢者だと言う事を今 回の引越しで実感させられてしまった。

 

 

教会月報 12月の編集後記から

 テーマ:「本当かな?」

 

☆入浴施設で:時々、山並みが美しい日帰り入浴施設に出掛ける。ある日、誰も露天風呂に行かないので「何故だろう」と思いながら行ってみると背中に立派な彫り物をした人が二人、談 笑をしていた。「舎弟」「山口組」と言ったお 決まりの言葉が聞こえてきたので現役のやくざさんだと分ったが、家内に「こんな田舎でやくざ業が成り立つのだろうか」と聞くと「脅して金品を巻き上げる商売は、無理だろうから何か 田舎独特な仕事があるんじゃない」と言った。 家内は実家の隣がやくざの親分宅だったので結 構、やくざの世界に詳しいのだ。

 

☆病院で:家内が目眩や痺れがあるので脳のCTを撮りに病院に行った。すると医師から「脳 ではなく絶対、首だからCTを撮らない」と言われ、いくら頼んでも「絶対、嫌だ!」と言わ れ、ついに家内は涙声になると「嘘だよ。撮る から」と医師は笑って、CTを撮ってくれたらしい。結果はやはり「首」で医師から「この首では既に「物忘れ」が酷くなっている筈だ」と 言われ、家内が「年相応程度だ」と答えると「70歳を超えたら必ず認知症になる首だ」 と言われてたらしい。家内は「去年、認知症 には、ほど遠い脳だ」と別の医師に診断され たのになぜ、こんな事になるのだと落ち込ん だ。

 

☆引っ越しで::移転を控え、家探しをしていると信じられない程、好条件で超安価な物件が 見つかった。相場と比較しても2万円近く安 いのだが何故そんなに安いのか全く、分からなかった。家内がある人にその話をすると 「事故物件ではないですか?そんな所が見つかるのも恵みですよ」と言われ私も「事故物 件でも何でもいい。安さには代えられない」 と試しにそこを見に行く事にした。結果は、 単なる不人気物件で1階の4戸のうち3個が 空いていた。どう考えても3個が事故物件に なる筈はないので別の理由で人が集まらないのだと思うが、半年以内に出ていくと違約金 が取られると書かれているので住んでみないと分からない何かがきっとあるのだろうと思う。

 

 

 

教会月報 11月の編集後記から

 

テーマ:「きりきり舞いの日々」

☆カメラ:礼拝のライブ配信を後で見た ら手を挙げている筈なのに手がブルブル震え ているだけの姿が映っていた。どういう事か と調べたら何と手を挙げる寸前にカメラが故 障し映像がフリーズしていたのだ。 多分、祝祷(手を挙げて祈る)の時なので 皆、目をつぶっているし見ていたとしても牧 師は肩を痛め、手が上らなかったのだろうと 勝手に解釈して誰も異変には気付けなかった と思う。しかし、最後の最後まで持ち堪えて 壊れてくれるとは、何と言うタイミング、実 にけなげなカメラだと感心した。

 

☆家内のモットー:新しいカメラを購 入したら日付や変なマークがどうやっても消 えないので2台あるカメラの位置を交換し何 とか目立たなくした。しかし家内が「私なら この程度で諦める事はしない。」と文句を 言った。家内は子供の時から母親に「やるだ けやったら諦める」と言われて育ち、「どこまでやったらやるだけやったと言えるのかが 分らず、めったな事では、諦めない性格」に なってしまったようだ。そのため、私も徹夜 をして変なマークを消し去るまで頑張る羽目 になり、翌朝、何とか成功し家内に伝えると ただひとこと「良かった」とだけ言われた。

 

☆コンピューター:カメラの故障を解決し たら今度はコンピューターが突然、壊れ、東 海村にある修理専門店に行った。店に入ろう とすると家内が「3万円以下なら適正金額な ので修理を頼むがそれ以上だったら別の所に 行こう」と言い出した。結果は、5万円だっ たので別の店に行き、7千円だと言われ、普 通ならこれで問題は解決の筈だが、家内が 「7倍の開きは、どう考えてもおかしい。安 すぎる。何か裏がある」と言い出し、一旦、 持ち帰った。しかし、裏など私に解る筈もな く、翌朝、近くの電気店に頼み、7千円で修 理をしてもらった。ただ、後から単純に行動 していれば、もっと早く直ったと思った。

 

 

教会月報 10月の編集後記から

 

テーマ:「私の株は、常に上下する」

 

「本能?」:葡萄を食べるたび、家内に 「種無しの皮ごと食べられる物をわざわざ 買っているのに何故、皮をむいて食べるの か?」といつも文句を言われていた。ところ が「試してガッテン」で「皮をむいて食べる と数段、甘くなり、しかも種なしより種あり の方が数段、美味しい」と言う実験結果が放 映された。するとそれを見た家内は、すぐに 葡萄を買ってきて試した。そして言った。 「あなたは、動物的と言うか理性を超えた所 の感覚が人よりかなり優れていて実験で見た 幼児や動物と一緒かもね。本能的に甘いのが どちらかが、分るんだわ・・」と訳の分から ない褒め方をされた。

 

☆「携帯」:家内が「我が家の携帯料金が 異常に高いので変更に行く。但し、前回みた いに良くわからないのに解ったふりをして契 約したくないから男のプライドを捨ててちゃ んと質問 してね」と 言われた。で も、結果は、家内が幾つかの質問をして大幅に携帯料 金が安くなり、しかも携帯に1万5千円以上の キャッシュレスで使えるポイントが付いてい る事も判明した。家内は「女は、バカだとみ られてもちっとも嫌じゃないし得をする方が 絶対、いいから分らない事は、何でも聞けて ラッキーだわ!」と嫌味を言われた。

 

☆「修理」:家内は、問題があると即対応 し私は、「そのうちにね・・」と言って自分 の関心事の方に精力を傾けてしまう。この二 人の性格の違いが顕著に現れるのが修理が必 要になった時だ。家内は、すぐに自分のアイ デアを試したがり、私は、いつも駄目出しを する。しかし、気が付くと家内の提案の方が 優れていてそれを私が形にすると「アイデア が、あっても形にできない私より、ちゃんと 形に出来るあなたの方がずっと凄い!」とお だてられ、また、家内の言う通りに動かせら れる。

 

 

教会月報 9月の編集後記から

 

テーマ:「ワクチン接種」

 

☆看護師:家内が「あの看護士さん、少し 変。大きな音を立てながら接種の準備をして いて床に物は落とすし空き瓶を遠くのごみ箱 に放り投げて、それが何かにぶつかり大きな 音を立て別の看護師さんが『大丈夫?』と声 を掛けたのに無視して床に落ちた物を拾うと 消毒もせずに私にワクチンを接種した。」と 言う。私が「何人も打ち続けて疲れたんだ よ」と言うと「私、3人目だよ」と呟いた。

 

☆普通?:「接種直後は、休もう」と言う 家内の忠告を無視して私は、すぐに水戸に出 掛け夜まで動き続けた。しかし、何も副反応 が出なかったので家内に「俺たち、見た目は 若くても実は、身体の方は老体だったと言う 証拠だな」と言った。すると家内も「副作用 が出るのも嫌だけど出ないのも何か寂しいわ ね」と言った。翌日も私はいつも以上に動き 回っていたら何と接種24時間後、高熱を発 し家内は38度になり私は、40度になった。バカみたいな話だが「自分もまだまだ、 若いんだ」と何故か嬉しい気がして、家内に 言ってしまった。すると「他人の経験から何 も学ばず、動き回ったあなたこそ、本当のバ カだ」と叱られた。

 

☆間一髪:翌朝、私の熱は平熱に戻ったが家 内は、夕方になっても頭痛と37度5分台の 熱が続いていた。そこへ、突然、Mさんが危 ないと連絡が入り病院へと急行した。当然、 検温があって病院内に入るので家内は、ドキ ドキしていたらしいが、何故か、看護師さん は、家内の体温を見ずにすぐに私の体温を計 測したので二人揃って病室に入る事が出来 た。もし、これが、夕べだったら40度の熱 と38度の人間が病院内に入れる筈は、なく Mさんの最期に誰も立ち会う事が出来ず、ご 遺体の搬送も葬儀の準備も何も出来なくなっ ていた所だった。もし、ワクチン接種が、一 日、遅れていたら大変な事になる所だったの でタイミングの良さに後から感謝した。

 

 

教会月報 8月の編集後記から

テーマ:「実感!」

 

☆効果:川尻にある「ごく狭・格安のそば店」 にコロナ禍になってからは三密を恐れて行く 事もなかった。たまたま、その店の近くを 通ったので「我が家も8月末には、免疫がつ くからそろそろ行けるかな」と呟いていると 目の前に20人以上の高齢の男女がマスクも せず、その店の入り口で行列をしていた。開 店前の10時半でこの状態だから昼食時は、 飛んでもない事になっているのだろう。まさ にワクチン接種の効果をこんな所で実感させ られた。

 

☆お中元:昨年、教会のお歳暮を買うため水戸 のデパートに行った時、大変、混雑していた ので今年は、少し時期を外して出かけた。 案の定、ガラスキだったのだが、お中元コー ナーから家内が中々、出て来ない。後で聞く と選んだ品が売り切れでカタログで選ぶ様に 言われて選ぶとその品も売り切れ、また、次 の品も売り切れと何度も繰り返し、ついに家内は「もう何でもいいです。買える品を教え て下さい」と頼んだらしい。しかし店員さん から「そう言う訳にはいかないので選んで下 さい」と言われ続け、家内は、悪戦苦闘して いたらしい。家内は「シーズンを外すと飛ん でもない事になる。私は馬鹿だった」と言う が「品切れの品を陳列したままにしている店 側が不親切だ」と私は、家内を慰めた。

 

☆名物:家内は新潟のソールフードと言われて いる「栃尾の油揚げ」が大好きで新潟に行く たび、パーキングエリアで購入している。 今回、新潟市内のスーパーに立ち寄る事がで きたので家内は、油揚げ売り場に直行した。 ところが、そこには栃尾の油揚げはなく、別 の安売りコーナーに1種類だけ、栃尾の油揚 げが積まれていた。しかも今まで購入してい た1本の値段でその油揚げは5個も買えるのに 誰もその特売品に手を出していない。家内は 「名物だと思っているのは、他県人だけなの かもしれない」とショックを受けた。

 

教会月報 7月の編集後記から

テーマ:「現実はそんなに甘くない」

 

☆ワクチン接種:75歳以上の方々の予約 状況を聞き、6月1日の65歳以上の予約日も 大変な事になるだろうと思い、長蛇の列に並 ぶ覚悟で簡易椅子を持ち、駐車場の満杯に備 え遠くに止めて歩く覚悟で出かけた。すると 駐車場はガラすきで並んでいる人も誰もいな かった。中に入ると記帳ノートがあり、それ に記入し座って開院時間を待っているとドン ドン人が押し寄せ、気が付くと100人ぐら いになり、立っている人たちが「若いくせに 座って」と言った感じて私達を見ていた。 正直な所、ワクチン接種の予約でパンデミッ ク以来、最悪の3密を経験する事になった。

 

☆メール:かなり夜遅くに突然のメールが来 て緊急な対応が必要になり夜中にメールを打 ち、メールは時間に関係なく対応できるから 便利だと思った。翌朝、その方からのメール が届き、それに応じたら、また、夜に返信が 返ってきたので夜中にメールを送る事になった。その後もこんな事が繰り返され気がつく と4日も夜中にメールを打って寝不足になっ た。その結果、体調を回復するのに3日も掛 かり、便利だと思ったメールのせいでとんだ 1週間になってしまった。

 

☆断捨離:家内は片っ端から家内にとっての ごみと思う物を捨てまくっている。その結 果、今までそこにあった筈のものまで無くな り「どこに行った?」と探し回る事になっ た。そして、遂に家内は、捨てるのを早まっ たと言い 出した。今後、絶対、使 わないと 思って捨てた物が、急に必要になり、慌てた らしい。それで家内の捨てるスピードがガク ンと落ち始めた。家内は、「ときめかない物 は捨てましょう」と言う断捨離の世界的権威 の言葉に促され、捨てまくっていたが、それ だけでは、危険だと悟ったようだ。次にどん な基準で断捨離をするのか私としては、気に なる所だが、幸い、まだ私の物には手を出し ていないので安堵している。

 

教会月報 6月の編集後記から

テーマ:「意外な結末」

 

☆誕生日:家内が「今日は60代最後の誕生日 なのに夕食がほっけとは、惨めだ。海辺のオー プンカフェでスパゲッティーを食べたら記念になるのだ けど」と言うので連れて行った。。ところが 店が満杯で家内は「やはり、ほっけにする」 と言うので帰宅する事にした。途中で家内が 「あそこも海が見えるからあの店で良い」と 言い出し、その店に入った。ところが、家内 が「何故、動くたびにテーブルがガタガタ揺 れるの?」と聞くので「当たり前だ。この店 そのものが傾いているからだ」と言ってし まった。家内は「私の未来も傾くと言う暗示 なんだ」とうなだれた。

 

☆ワクチン:東京に住む妹から「夜中の12時にワクチン接種の予約が取れた」とラインで 連絡が来た。家内は、「やはり、今回も私が 最後だ!」と呟いた。何故なら、一番、最初 に接種券が届いたので「家内が一番、最初 だ」と3姉妹の中では、話していたらしい。家 内は「私は、昔からいつも一番、先頭を走っているのに気が付くといつも最後になる。大 学時代も仲間内では、結婚が一番、最初だと 言われていたのに最後になり入院した時も2 0名近いグループで一番、最初に退院してバ ラの花束をもらう筈だったのに最後になって 何も貰えなかった。ずっと、私の一生は、最 後になると言う事かな」と呟いた。

 

☆ゴミ捨て:連休中、断捨離に励んだ私は、 「連休中の焼却場は混むから連休明けに捨て て」と言う家内の忠告を無視して「自分の好 きな様にする」と言って出掛けた。そこで は、横入りをしようとする老人目掛けて一斉 にクラクションが鳴らされ殺伐とした雰囲気 でしかも昼休み前に入口には到達出来そうに なかったので一旦帰宅した。家内から「午後 の開始30分前に行かなければ数時間待ちに なる」と忠告され今度は、素直に従った。到 着すると3番目で係の人から「昼休みなしで 働いていてトイレに行けなかったので少し待って 欲しい」と言 われ、あの まま、待 っていれ ば、ゴミは捨てられたのだ」と気付いた。

 

教会月報 5月の編集後記から

テーマ:「後悔ばかりの外食」

 

銀行教会で新しい銀行の通帳が必要になっ たが無税扱いの審査を期限内で終えられる銀 行が見つからず、最後の可能性としてある銀 行に出かけた。しかし昼休み中で30分、待 つ事になり、家内がお腹が空くと忍耐が切れ やすい私を心配して「待つ間、昼食を取ろ う」と近くの店に行ったが、駐車場には一台 も車が止まっていないのに駐車禁止用に置い てあった障害物に車をぶつけ、店に入ると満 員ですと断られた。次の店は休業中で3件目 の店に入ると隣席との間が全くなく、家内の 脇は、マスクをしていない夫婦だった。たっ た30分の時間潰しが、飛んでも無い事にな り、家内は落ち込んだ。

 

病院腸の精密検査を受ける必要があって病 院に行ったが、検査を受けられる病院が見つ からず、3件目でやっと出来ると分かった。 しかし、午前中の受付時間に3分、間に合わ ず、午後に来る様にと言われ、午後に行くと 検査は、午前中だと言われ、翌日に持ち越しとなった。帰り道、家内が「検査のため昨晩 も軽めで今日も一日中、何も食べていないか ら早目の夕食を取ろう」と言い出しココスに 入った。しかし、やはり翌日の検査のため、 軽めの食事になり、家内がこれなら夕食まで 我慢してもらって家で食べれば良かったと後 悔した。

 

アクリル板朝早く、水戸での仕事のため に出かける事にしていたが、緊急の用事が入 り、家を出たのが10時半を越えてしまっ た。東海村に来た時、家内が「お腹が空くと 運転が荒くなるから早目のお昼を食べよう」 と言い出し店に入った。客は誰もいないしア クリル板も設置されているので大丈夫だと 思っていたら、家内が椅子を移動したりアク リル板を動かしながら「どうやっても顔半分 がこのアクリル板からはみ出る。」と言い出 した。更にトイレから出てくると「立派な液体石 鹸入れがあるのに全く、液が出てこない。こ の店は、見た目だけ感染予防をしている店み たいだ。失敗した」と呟いた。

 

 

教会月報 4月の編集後記から

テーマ:「なぜ、こんな事に」

 

礼服現地で着替えようと車に積んだが、そ れを着ると普段の礼服とはどこかが違う気が して家内に「これ紺に見えるのだけど」と 言った、すると家内が「どういう事?これ、 あなたの礼服ではない。でも何故、ぴったり なの?この服、もしかしてバザーの残り?」 と叫んだ。新郎の父が「体にぴったりなのだ からそれを着て誤魔化してくれ」と言われ式 に出た。帰宅後、やはり、バザーの残り品 だった事が分かった。でも、何故、それが私 の体にぴったりでしかも礼服に見間違える紺 の背広だったのだろう。

 

困惑家内の二人の姪は、家内とは、似てな くて女優やモデルですと言っても通用する容 姿をしている。そのモデル体型の姪が披露宴 の席で飲食のためにマスクを外すと何と顔が おてもやん状態になっていた。私たちは、笑 いを堪えながら事実を告げるべきか迷った。 感染症対策で互いに遠く離れて座っているの で私たち以外に姪の顔は見えず、席を立つ時には、マスクをしているので最後まで気付か れないだろうと思い、何も言わなかった。帰 り路、家内が「ここの洗面所は古くて暗いか ら目の悪い姪は、化粧直しに行った時、気付 けなかったのだろう。でも帰宅して鏡を見て 卒倒していないといいのだけど」と言った。

 

階段家内は、帝国ホテルでの挙式を楽しみ にしていた。しかし現実は、足の不自由な人 以外には、エレベーターの使用は許されず、 全員、一列に並び、密集状態のまま極狭の階 段を上ったり降りたりして何度も移動させら れた。一方、エレベーターの利用を許された 家内も館内をぐるぐる回らされ、何故、目の 前のエスカレーターに乗れないのか分からな いまま、くたくたになっていた。しかもトイレに 行くのも、とてつもなく遠くて「トイレに行 きます」と言ったきり、中々、人は戻って来 なかった。家内は、帰り道、「最上のおもて なしを期待したのに何故、こんな悪夢の様な 目にあったのだろう」と嘆いた。

 

 

教会月報 3月の編集後記から

テーマ:「気付いた!」

 

コピー機:コロナ禍なので製本の手間を 省くため婦人会の証集をコピー機で1部ずつ 作成すると家内が言い出した時、「金が掛か るからやめろ」と私は忠告した。しかし、自分のアイデアは、優れていると思っている家内は、作業を開始し驚愕の事実を知った。何と10部作製するのに90分以上も掛かり、 その間に紙の補充や取替などもあって家内は、丸2日、コピー機のそばから離れられなくなった。予想外の展開に家内は、「コピー 機の値段は印刷スピードに比例すると言う事 を学んだ」と負け惜しみを言った。 

 

☆保険:甥の結婚式に新郎の父も車に乗せて 行く事になり、彼が都内を運転してくれる事になりホッとした。ところが、保険が本人限 定だと気付き私は、泣く泣く断った。ところが、家内が念のために保険証を調べると35歳以上と言う年齢制限だけの保険で私は、何 十年も本人限定だと思い込み、遠方に出かけた際に「運転を代わりましょう」と言われても「本人限定の保険ですから」と言って断ってきた。考えてみると私は1度もちゃんと自分の保険証を見た事がなかった。

 

☆地震:震度5弱の地震の後、家内が茨城沖を震源とする強い地震が来て「買ったばかり の冷蔵庫が倒れたらどうしよう。」と言い出した。私は、全く、覚えていなかったが東日 本大震災の時、冷蔵庫も倒れ、電子レンジも床に落ち、しばらくは動いていたのに駄目になって買い替えていたのだ。何故か我が家の 冷蔵庫は毎回、買い替えて10年目を迎える直前に壊れる。今回もちょうど10年目で家内は、「この冷蔵庫の寿命も10年だと覚悟 はしているが、新品のまま壊れる事だけは避 けたい」と言っている。今まであまり気付かなかったが、我が家は、変な偶然が多すぎる。今回の地震が来る2日前、家内が「巨大地震がそろそろ来るかな」と車の中で呟いて いた。 

 

教会月報 2月の編集後記から

テーマ:「ショック」

 

☆予想外: 近道をしようと山道を通ったらアイ スバーンでハンドルが取られヒヤリとした。1時間後、 突然、車がカタカタと鳴り出し翌朝、調べてもら おうと家を出ると例の音が全くしないので用 事に出掛けた。すると例のカタカタが始まったの だが、しばらくするとカタカタは消え、これが何 度も繰り返されこの奇怪な現象に修理費の覚 悟をしてお店に行った。ドキドキしながら待っ ていると何と修理担当者が50センチぐらいの枝 を持ちながら「車の下に絡まっていたこれが 原因ではないでしょうか」と言った。時間節 約で山道を通った私が馬鹿だったと知った。

 

☆噓でしょ?:家内の甥の結婚式が私達夫 婦のために3月6日の土曜日に設定されてから 内心、中止にならないかなあと思っていた。 何故なら、甥の相手は、感染症の医師で毎日 コロナ患者の対応にあたっているのだ。しか も20名の出席者の中に4名の医療関係者がい て私達を除く全員が東京と名古屋の住人なのだ。それでも甥の「プロは、決して感染しま せん」と言う言葉に促され、出席を決めた。 それなのに最近、毎日、TVに出ていたコロナ 専門病院の医師が感染して死を覚悟したと本 人が語っているのを見た。しかも、緊急事態 宣言が延長され午後5時半からの披露宴に果 たして食事も出るのだろうかと思った。

 

☆甘くはない:昨年の経験があるから今回 の緊急事態宣言中も問題なく対応出来ると 思っていた。しかし、いざ、始ってみると礼 拝のインターネット配信やカセットテープへの録音がが毎 回、どこかで失敗する。1年も経つと人は、簡 単に過去の事を忘れるし確実に年令が1年増 すとドジが増えるのだと改めて知った。幸い 二人揃ってミスっているので責める訳にも行 かず、互いに笑って済ませている。しかし、 内心、緊急事態宣言は、これが最後であって 欲しいと思う。何故なら3回目は、もっと失 敗しそうな気がするからだ。

 

 

 

 

 

教会月報1月の編集後記から

テーマ:「発見」

 

才能有り?:家内は美術的な事は全く、駄 目だ。教会学校の生徒に「大人なのだからも う少し真面目に絵を画け」と言われたり、教 会で行われた写真教室で唯一、1枚も現像出 来る写真がなかったりと全く、美的な事には 向いていない。そんな家内が市内牧師会で映 像の録画係をする事になった。私はどうせ酷 い作品になるだろうから後で修正作業をする 事になると思っていた。ところが、中々の作 品に仕上がった。多分、家内は静止したもの は苦手でも動いている物を録るのは得意なの かもしれないと気付いた。

 

みかん:夕方、家に戻ると車のライトが教会 の庭のみかんの木を照らした。すると家内が 「あれ!みかんの数が減っている」と言うの で「こんなみかんを誰が採っていく。お前の 目がおかしいのだ」と言ったが翌朝、見ると 大量のみかんの皮が食い散らされていた。家 内が「カラスの声なんか聞こえなかったけ ど」と言うので「カラスだって人の物を盗む時、鳴くはずがないだろう。悔しいからみか んを全部、採ってやる」と言ってしまった。 すると家内が「このみかんの木も初めて鳥さ んに美味しいと認められたんだからそのまま にしてあげて」と馬鹿みたいな事を言った。

 

記憶力:家内は方向音痴で大きな旅館やホテ ルに泊まると自分の部屋に一人では戻れな い。だから、家内の誘導に乗ったらとんでも ない事になる。しかし、先日、家具店を探し ている時、家内が「この先には教会の皆と 入った喫茶店があるからこっちの道だ」と言 い出した。「そんな店などあるか」と言いな がら車を進めると家内の言う通りでその後も 「右側にY姉を誘ってみんなでハンバーグを食べ た店が中華屋の隣に見えてくる」と言い出し た。「この通りにそんな店はありません」と バカにして言うとなんと家内の言う通りだっ た。驚いている私に家内が「何故か、私は食 べ物に関係する記憶だけはしっかり残るんだ けどそこに自力ではたどり着けないから何の 役にもたたないのだけど・・」と呟いた。

 

教会月報12月の編集後記から

テーマ:「妻の小言」

 

:私は金持ちではないが石持である。幾つ かの臓器に石が溜まり、石灰化している。そ のため、家内は家で揚げ物をほとんどしな い。ところがその反動で外に出るとついつい 揚物を食べてしまう。ある日、家内が言っ た。「胆石で七転八倒の人を目撃しない限 り、駄 目 な の か?」と 言 っ た。私 は 思 わ ず 「目撃しているよ。以前、米国の研修旅行 中、同室者が胆石で緊急入院した・・」と口 走ってしまった。家内は、「自分の身体で体 験しない限りダメなんだ・・」と呟き、小言 作戦に切り替えた。

 

部屋:地震で揺れるたび家内は「早く部屋か ら出て!」と叫ぶ。家内は、「天井まで積み 上げられた本が頭を直撃し床に積み重なった 本と印刷物で足元を塞がれ脱出出来なくな る」と心配している。確かに他人が見れば私 の部屋は立派な汚部屋だ。しかし、私にとっ ては、即座に必要な本や印刷物が探し出せる快適空間な上に本に圧し潰されて死ぬと言う のは、最高の死に方なのだ。それに対し家内 は「たいした揺れでもないのにあなたの部屋 だけが散乱していてしかも不審死を遂げてい たら救急隊員に何と説明すれば良いのだ!」 と言う。要するに家内の見栄が原因の小言な のだ。

 

老化?:病院で「机にかじるついてばかりい るから脳が委縮している」と診断されてから 家内は「1時間に1回は動いて!」と小言を 言う。しかし、コロナのせいで仕事の多くが リモートになり、しかも用事がメールで済ま せられるのでコンピューターで読書や学びを する時間が増えてしまった。家内は小言で は、駄目だと思ったのか「日舞で踊っている 時、以前はなかったのに最近は足元がふらつ く。それに屈むといつもは見えない頭の禿げ が目立つし説教中、首が痩せて年寄ぽく見え る・・・」と嫌味作戦に出るようになった。

 

 教会月報11月の編集後記から

テーマ:「予想外の展開」

 

女性群:殆ど貸切状態の入浴施設で家内が私より早く風呂から上がり、「人生最短の3分 の入浴だった」と呟いた。脱衣所、洗面所、 風呂、露天のすべてに3~4名がくっついて 大声で喋り、談笑していたらしい。風呂なの で当然、誰もマスクはしておらず彼らを避け 逃げ回っていて一人になれたのは、トイレの中だ けだったようだ。「リラックスのために来た 風呂でコロナ禍最大の危機に直面した」と家内は嘆いた。

 

 真実:家内はリモート会議のズームに映る自分の顔を見て「あまりの老け顔」にショック を受けていたらしい。しかし、それに気付かず私は、「本当にばあさん顔になるものだな あ」と正直に言ってしまった。後日、教会のズーム講習会でスクリーンに映し出されたN姉 の顔を見て家内は「やはりズームは実物より 悪く映るのね」と私に同意を求めたが、私 は、正直に「いやT姉はいつも通りに映っていて綺麗だった」と言ってしまった。家内は、 しばらく無言になってしまった。

 

知性?:家内が唐突に「アマゾンで知性は身に付くか?」と訳の分からない事を言った。 事の始まりは、家内の姪が弟の婚約者に「新 婚旅行はゴーギャンのタヒチに行きたいで す」と言われ、「ゴーギャン(有名な画家の 名前って何ですか?」と聞き、笑われたと 言う話を東京の妹がラインしてきたらしい。 甥の婚約者からすれば、国立の医大を出た人 がゴーギャンを知らないとは夢にも思わなかったのだろう。これを読んだカナダの妹が 「無教養の私でもゴーギャンは知っている。私の知性が高くなったのは、NHK、CNN,ア マゾンのお陰だ」とラインをしてきた。家内は、テレビ放送で賢くなると言うのは分かるがアマゾンでどうやって知性と教養が身に付くのだろうと私に聞いてきたのだ。私は、心の中で「君の一族は、皆どこか変だから・・」と言いたかったが聞こえないふりをした。

 

教会月報10月の編集後記から

テーマ:「田舎者は私?」

 

蕎麦屋:常陸大宮の蕎麦屋でトイレから戻った 家内が笑い出した。訳を聞くと「トイレと書かれ たプレートに従って進むと外に出たがトイレが見当 たず汚いドアを開けると使用禁止と書かれた小 部屋がありその後ろに洋式便器があった。トイレ を済ませると手洗い場が見つからない。水がタ ラタラと止まらない水栓の下に大きなポリバケツが あり、それが洗面台代わりだと判った。店内 に戻ろうとしたら扉の勢いが良すぎて指を挟 み、「トイレでこんな大変な目に会うなんって! 日立ではあり得ない」と家内が言うので私は 「田舎じゃ普通の事だ」と言ってしまった。

 

スーパー常陸太田の街外れを走っていると 家内が「この辺に以前から不思議に思ってい るスーパーがあるんだけど・・」と呟いた。家内 の疑問は、チェーン店のスーパーなのにアンパンの広告 だけを農協の無料配布の冊子に掲載している 点らしい。その店に入って驚いた。狭い店内 によくこれだけの安売りの品を置けるものだ と思える程、物が溢れていた。しかも店の奥に店の半分を占める巨大な総菜コーナーがあっ た。家内は、「こんな店、日立では考えられ ない!」と驚いていたが私は高萩のまるじゅ うストアーでも感じた懐かしさを覚え「田舎の店 は、何でもそこの店だけで完結できる品揃え がなければ駄目なんだ」と言ってしまった。

 

こんな所に家内が「東海で開かれる牧 師会の昼食場所の下見に行こう」と言い出し 何とかスマホで辿り着いた。そこは、個人の家の 裏庭の小屋の様な所だった。中に入ると高級レ ストランの様な内装で驚いたのだがメニューが「鯖の 味噌煮と赤魚の煮つけ、ハンバーグ、鳥のトマト 煮」の中から選ぶのだと言われ「変な店だ」 と思った。しかし、出て来た品は大きなプレート 皿に5品のおかず、具沢山のスープ、大量のメイン 料理、食後にはコーヒーとミニデザートが付き税込み 千円だった。家内は、言った。「日立ではあ り得ない!」と。私は、「田舎ではこのぐら いしないと客が来ないんだ」とまた言ってし まった。 

 

 

教会月報9月の編集後記から

テーマ:「意味不明?」

 

 意味不明①お客様がケーキ好きだと知り、あ る店に入った。メニュー表にケーキセット1人前、2人 前と書かれていたので家内は、店員に「1人前 を1つ、2人前を1つ」と注文した。すると 店員は「5つのタルトを何になさいますか」と 言った。家内は「欲しいのは3つのタルトで5つ はいりません」と答えると店員は「では2人 前ですね。一人分、足りない飲み物は何にな さいますか?」と聞いた。店員の応答が全く 理解できない家内は、「何でもいいです。3 つのタルトと3つの飲み物が頂けるなら・・」と 情けない声で答えた。家内は知らなかったの だ1人前にはタルトが2つ付き、2人前には3個 付く事を。 

 

意味不明②:大阪から来たT先生は東京での 感染を恐れ、夜行バス「よかっぺ号」で来ら れた。T先生は家内に「埼玉での奉仕先に東京 を通らずに行き、帰りも東京を通らないで大 阪に戻る方法」を尋ねた。家内は「池袋を通 る以外、方法はないので集会後は急いで東京駅に戻り新幹線で大阪に戻って下さい」と答 えた。しかし、T先生は、「集会後、池袋から 下北沢に出て杉並の病院を訪問し夜中に新宿 から夜行バスに乗って大阪に戻る」と告げた 家内は、1日に何度も池袋、新宿に立ち寄り、 一日中、都内を歩き回ると言う最悪な選択に 声を失った。

 

意味不明③:「俺はこの場所が好きだ。ここに来ると幸せだ」とある日帰り入浴施設に 行くたび、私は、呟いてしまう。疑問に思うとその理由を知りたい家内は、「あなたの田 舎の景色に似ているから?夕方からの安価な料金のせい?泉質のせい?施設の内容なの か?」と聞き、「人がいないからコロナ感染 の危険性が低いと言う利点以外に私は良さが 見出せない」と言った。私は言いたい。人の 好き嫌いに理由や説明など必要がないのでは ないか?と。でも、もしかすると「ここのカ ツ丼が安くて美味しい」と言うのが一番の理由なのかもしれないとふと思った。

 

 

 

教会月報8月の編集後記から

テーマ:「なぞ?」

 

 なぞ1:家内が「あなたが大腸ポリープを切 除するたび、指示された食品を購入して出費 は、かさみ、更に調理の手間で時間を取られ それでもダイエットになるなら救われるのだ けど・・」と言った。そして「少量のお粥と 低コロリー食品を毎食、食べてなぜ、痩せないの か?」と嘆いた。私は、家内が私の食事を作 るために苦労しているのが分っていたので思 わず、「御免!間食に食べても良い食品を こっそり大量に食べている」と告白してし まった。家内は怒るどころか「謎の解明が出 来た」と喜んだ。

 

なぞ2:教会の昼食を予約するために近くの スーパーに行き、氏名を言った途端、店員さ んが「郷津さんですか?いつも本当に有難う 御座います」と丁寧な対応でお礼を言われて しまった。どうやら毎週、日曜日に弁当を予 約するなぞの夫婦として有名になっているの だろう。昔、高鈴の教会のゴミ処理のために 毎週、月曜日に焼却場に通っていたらある日、作業員から「ここの作業員全員の疑問を 解くために教えて下さい。お二人は何の職業 ですか?」と聞かれた。きっとスーパーの総 菜部の方々にも私たちの事がなぞになって疑 問を解きたいのだろうなあと想像する。

 

なぞ3:家内が妹たちに「元気ですか?」と ラインを送ると東京の妹が「孫のランドセルを買いに 久しぶりに外出した」と返ってきた。家内が 「ランドセルも5~6万はするんでしょ?」とメール したら「娘が本革が欲しいと言うので10万円 だった」と言ってきた。家内のスマホが充電切れ となり翌朝、ラインを開けるとカナダの妹が「孫の ランドセルにそんな大金を使う日本人に私はつい ていけない。」と返答していて東京の妹が 「娘の同僚は15万以上の品を買ったんだよ」 と娘を弁護した。するとカナダの妹が「世間に 見栄を張る親は情けない」と皮肉を書いてい た。家内は『妹達 の事が 心配で「元気です か?」とメールしただけなのになぜ、妹同志を険 悪にさせてしまったのだろう』と嘆いた。

 

 

 

教会月報7月の編集後記から

テーマ:「怪我の功名か?」

 

違反:2か月に及ぶ礼拝自粛が終了する直 前、最後の礼拝録音テープを届けようとして いて白バイに捕まった。警官は言った。「こ こに入ってはいけないと手で×印を示したの に入ってきてしまった以上、切符を切らない 訳にはいかない」と。私は、何十年と6号線 を走りながらそんな標識が出ていたとは全く 気付けなかった。その後、「まっすぐにしか 進めない」と言う標識が6号線にはかなりあ る事を知った。私の運転は怖いと言っていた 家内から「7千円で交通ルールの基本に気付け たのだから安いもんだ」と言われた。

 

マスク:家内がマスクを買ったので「もう、 マスクはいらないだろう」と言うと「このマ スクは夏用なのだけどちょっと問題があっ て・・」と訳の分からない事を言った。試す とあまりの涼しさに「何故、もっと買わな かったのだ。人にあげれば喜ばれるのに」と 言うと「夏用は4枚しかなくて3Lと2Lを買ったから残りは4Lが2枚だけ。人より顔が 大きいあなたに3Lがぴったりだったら4Lを 誰にプレゼントすればいいの?」と笑った。 このマスク、サイズ的には難ありだが取りあ えず私は夏用をゲットし助かった。

 

:薬局から家内が処方されている心臓の薬 が廃版になったので次回から別の薬を出して もらうようにと連絡が入った。しかし、その 薬を処方してくれた先生が病院を辞められて 薬自体がもらえないので家内は別の病院に行 き事情を説明して出してもらおうとすると医 師は「廃版になるような薬を飲む必要がある か!」と言って家内は検査をさせられた。そ の結果、家内にはどこにも心臓病の兆候がな く、心臓の動脈硬化も起きていないので薬を 飲む必要がないと言われた。しかも時々、心 臓が苦しくなるのは「背中の血流が悪くなっ て自律神経が乱れて心臓が苦しくなったと勘 違いしているだけだ」と言われてしまった。

 

教会月報6月の編集後記から

テーマ:「新しい生き方」

  

お茶会:スーパーの駐車場で数名の老人達がお 店で購入したコーヒー入りの紙コップを手にしなが らぞろぞろと車の方に歩いて行った。すると 数台の車の中から女性たちが降りてきて低い 壁の上に腰かけ男性陣は車から小さな椅子を 出して向かい合わせになってお茶会が始まっ た。若者がコンビニの敷石に座って飲食して いる姿を見る事はあるがコロナとの共存時代 は老人がスーパーの駐車場でお茶会をするよ うになるのだろうか。スーパーの駐車場に集合し おしゃべりを楽しみ帰りには買い物を済ませ るとは、賢い生き方なのかもしれない。

 

バトル:家内からフェースシールドを手作りして欲 しいと頼まれたがどこにも材料が見当たらず 諦めかけた時、あるホームセンターで完成品 が一目に付かない所に置かれているのに気付 いた。1個だけ、購入し家内に渡すと「1個 じゃ実験にならない。何個でもいいから買い 占めてきて」と言われ店に戻り籠の中に入れ 始めると一人の老人が私の行動に気付いて籠 に入れ始めた。そして私とその人はフェースシールドを奪い合う競争状態になってしまった。最後 の1個をゲットして私の勝利が決まったのだ がその老人は私に負けたのが余程、悔しかっ たのか長い間、茫然とその場に立ちすくんで いた。家内にその話をすると「コロナの時代 には老人が感染予防の品を巡って奪い合うと 言う珍現象が起きるのだね」と笑った。

 

実験:家内が感染予防の徹底が求められる映 画館や日帰り温泉のコロナ対策を体験したい と言い。出掛ける事にした。すると映画館は 私たち二人以外、観客が誰もおらず、これで は、感染しようがないと家内は、マスクを外 してしまった。一方、日帰り温泉では、マス クをして温泉に浸かっている人がいて「コロ ナではなく別の病人が発生するのではない か」と心配になった。殆ど何の役にも立たな い実験を家内は、しているのだが本人は「何 か新しい発見がある筈だ」と信じている。 しかし、いつもその実験に付き合っている私 こそ本当は人体実験の被害者なのではない か・・・そんな事をふと思った。 

 

 

教会月報5月の紙上編集後記から

テーマ:「誰もいない」

 

「誰もいない①」:仕事柄、どうしても外出中に昼食を食べる必要が起こり、家内が店を選ぶと何故かいつも客は私たちしかいませんでした。これで感染したら宝くじに当たるようなものだねと二人で笑いながら帰り道、野菜を買うために直売所に寄るとそこは身動きが出来ないほど込み合っていました。家内は田舎者は「スーパーではなく、直売所で感染する訳?」と自虐的に笑いました。

 

「誰もいない」:以前、教会に来られた方から「実家の蕎麦屋を利用して欲しい」と言われていたので思い切ってその店に行くと客は誰もいませんでした。「この店も感染の危険はないけど何故、店の人は、マスクをしていないの」と家内が小声で言うと突然、厨房から激しい咳込みの音が聞こえてきました。その咳の音が聞こえる中で注文した蕎麦が運ばれてきて、いつもは鈍感な私も「食べないで帰ろうか?」と家内に言うと「失礼だから食べなきゃ」と言われてしまいました。そして、その日からずっと私は、風邪気味になり、もし、コロナだったらどうすれば良いのだと不安になりました。

 

 

「誰もいない③」:家内は自他共に認める「実験好き」です。何でも疑問に思った事は試さないと気が済まないのです。それで緊急事態宣言が出てから家内は「人との接触を本当に8割も制限出来るものか」の実験に入りました。そして家内は家から一歩も出ず私以外の人間には誰にも接触せず、ついに月曜日から土曜日まで9割制限に成功しました。しかし、家内は気付きました。自分が誰とも接触しないで暮らせたのはすべて私が外に行き、宅急便や人が訪ねてきても私が応対したからで普通の生活で8割制限すると言うのは、不可能だ。「離れ小島に一人で行かない限り達成出来ない要求を政府はしている」と家内は実験結果から言い出しました。

 

 

教会月報3月の編集後記から

テーマ:「目が点になった」

 

☆風呂:先日、日帰り入浴に行った折り、本 当にびっくりした事があった。外の露天に祖父と一緒の幼稚園年少の様な小さな女の子が 長い時間、湯船につかっていた。余程のお風呂好きなのかと思っていたらその子が祖父と一緒にサウナ室に入り、かなり長い時間、出てこなかったので心配した。するとその子がサウナ室から出てきて何と頭から冷水を浴び、再びサウナ室へと消えた。私はその光景が現実の事とは思えず目が点になった。 

 

親戚:家内の札幌の叔父が亡くなった。この叔父は、家内にとって幼い時から理解不能 の大人としていつも目が点になる経験をさせ られてきたらしい。何故なら既婚者なのに何 度も駆け落ちをし毎回、違う女性を連れて家 内の家に1週間滞在しまた妻や子のいる家へと戻っていったらしい。こんな叔父なのだが どこか憎めない人なのだ。私達を接待するため中華レストランでデザートに夕張メロンを何が何も出せと脅した。やくざの親分と間違われるのではないかと心配した。もっと驚いたのは、叔父が健康のために飲んでいると言うドリ ンクを見たらそれがが農薬だった事だ。 

 

工事:教会の外壁工事が始まった日、私はびっくりした。何と私の書斎の窓の先で業者 同士が喧嘩を始めたのだ。「こんな難しい工事 は、初めてだ。どうするのだ。お手上げだ」とやりやっていた。正直な所、窓1枚の先で そんな事が繰り広げられているので思わず私 はそこから逃げ出し家内にその事を伝えた。すると家内は「喧嘩なんかはどうでもいいけどお手上げだからこの工事をストップしますと言って逃げられたらどうしよう。あなた は、この喧嘩のやり取りをずっと聞いていたのに祈らなかったのか」と言われてしまった。私は慌てて「勿論、その口論を聞きながら祈りました」と答えたが、何故、私たち夫婦はいつも工事のたびに驚かされるような経 験ばかりをするのだろうか・・・ 

 

 

教会月報2月の編集後記から

テーマ:「郷津家の正月」

 

☆おせち:家内の両親が健在だった頃は、元旦礼拝が終わると東京に行き、豪華なおせ ちを食べた。両親が亡くなってからは家内が 手作りおせちを作ってきたが毎年、お重の中 に少しずつ市販品が増えていき、遂に今年 は、すべてが生協で買った物になった。しかも、3日もおせちを食べ続ける事に疲れた家内は「来年からおせちは、元旦だけにしよう」と私の同意を求めた。きっとそのうち、おせ ちが我が家の食卓から消える日が来るのではないかとふと思った。 

 

☆娯楽:家内は「計画依存症」ではないかと 思うほど毎日、自分が立てた計画通りに過ごす。そのため、人に強いられている訳でもな いのに正月も朝から晩までずっと仕事をしていた。すると突然、「これでは2020年の正月の思い出が何もないからスターウオーズを 映画館で見る」と言い出した。しかし、その日も夕方まで用事があったので午後8時20 分からのナイトショーにしか行けなかった。映画館は閑散としていて貸し切り状態の様で正月の思い出作りにしては、寂しい限りだった。しかも家に戻った時には、12時近くになり翌日は、疲労で1日、ぼっとしていた。

 

☆年賀状:家内の父が正月になると「今年も 友人、知人がたくさん亡くなった・・」と年 賀状を見ながら呟いていたが私も今年の年賀 状をみながら自分が高齢者になったのだと実 感した。何故なら、自分より若い方々が「こ の年賀状で最後にします」と連絡をしてきた からだ。これからは、1年に1度、「元気なの だ」と年賀状を通して確認していた方々がもし亡くなっても分らないのだなあと寂しさを 覚えた。  何故か、今年の正月は、「おせち」や「映 画」や「年賀状」を通して自分たちが「も う、若くはない。いや、立派な高齢者の仲間 入りをしているのだ」と実感させられる新年 となった。 

 

教会月報1月の編集後記から

テーマ:「クリスマスの失敗」

 

☆ライト:家内は毎年、1個は新しいクリスマス グッズを購入する。今年は、教会の入口の窓を 明るくするため小さなライトを購入した。展示で は、小さな壁を照らしていたので判らなかっ たが実際は教会の壁全面を覆う巨大なプロジェク ションマッピングの様なレーザーライトだった。家内は 「道路を通る車にもしライトが当ったらどうしよう。こんな凄い威力の物を安い値段で売るコ ストコが悪い」と八つ当たりをした。 

 

☆ケーキ:牧師のクリスマス食事会に家内は、大 奮発をして以前から食べてみたかったケーキ を持っていく事にした。ところが家内の前の 客が大量にそれを買ってしまい、数が揃わず バラバラの品になり、高いケーキと安いケーキでは、 値段が2倍違う物になってしまった。家内 は、皆が高い品から取っていくと思っていた ら何とみんな安い品から取り、高い品だけが 残ってしまった。予想外の結果に家内は落ち 込み、「何故?」と聞くので「皆の年令を考えろ。年寄りがボリュームのある高いケーキを食べる か」と言ってしまった。家内は「年寄りは安 物でいいと言う訳?」と怒ってしまった。

 

☆ゲーム:クリスマス子供大会のため、家内はスロッ トマシーン型のゲーム(ガムが上から落ちてくる)を 取り寄せた。ところが説明書が見つからない のできっと外箱を外せば内箱に入っているの だと思い、いじっているうちに外箱が破れ、 バラバラになってしまった。実際は、外箱だと 思っていた物が本体だったのだ。復元出来な くなり私に助けを求めてきたので見ると説明 は箱の裏にちゃんと書いてあった。底を開け ればガムが入っていてゲームが開始出来る構造 だったのだ。家内は、一見、賢そうに見える が実際は、引き戸のドアを建て付けが悪いと勘 違いして全身でぶつかって開けようとしたり 2個付いている教会の鍵が開けられず30分も 立ち往生したり、誰でも判りそうな事が何故 か理解出来ない変な所がある。 

 

教会月報12月の編集後記から

 

テーマ:「誰が一番、愚かか?」

  

☆ライン1:妹達とのラインを見ていた家内が一人で大笑いをしていた。聞くと東京の妹が孫の七五三の写真を送ってきて、カナダの妹が「衣装だけでなく鯉のぼりもレンタルしたのか?」と応答し東京の妹が「鯉幟は子供の日です」と平然と、答えているのを見て、笑っていたのだ。家内は「バンクーバーの教育委員会で日本からの留学生をいってに引き受けている人がこんな無知で大丈夫だろうか」と心配した。

  

☆ライン2:翌日も家内は妹達のラインを見て大笑いをしていた。その日の話題は何故か「子供食堂」だった。今度は、東京の妹が「娘が子供食堂を子供専用のランチの店と勘違いをし息子を連れて行列に並んだ」と書かれていた。それに対しカナダの妹は、「子供食堂」の意味が判らないらしく姪の行動が何故、可笑しいのかが理解不能だったのだ。家内は、現役の小児科医師が「子供食堂を知らないなんって私の親族は、どこかみんな変なのではないか」と笑いながら言った。それに対し私は、「スマホを携帯せず、放置したまま電源切れになり妹達のラインに応答出来ないお前が一番、おかしい」と言ってしまった。

 

☆高熱:家内が高熱を発し病院に付き添いやっと2件目の病院でインフルだと判った。

 

家に戻り家内がタミフルを飲もうとした時、何気なく近くに体温計があったので自分も体温を測ってみた。すると「39.2度」あった。家内は、「自分の高熱が自覚出来ないなんって馬鹿じゃないの」と言ったので「俺は40度までは問題なく動ける男だ」と言い張った。でも「40度の熱を頻繁に出していたのは30代でインフルに最後に掛かったのは、40代だった」と言う事を60代後半の私は、忘れていたのだ。この過信が「40度の熱だって日曜の奉仕は全う出来る」と言う愚かな決断をさせ、結果として他人に迷惑を掛け、一番、馬鹿だと後で気付かされた。

 

 

 

教会月報11月の編集後記から

 

テーマ:「老化現象」

 

☆年かな?:最近、度々、変な失敗をする。何故、こんな事をしてしまったのだろうと自分でも不思議なのだが、かつては、なかった事なのでやはり、「年のせいなんだ」と納得してしまう。それなのについつい、高齢者の運転ミスを指摘して「何やっているんだ!」と怒鳴ってしまう私に家内は、「自分はまだ、大丈夫だ」と思っているとその過信がある日、加害者になってしまうのだと言った。確かに何でも失敗を年のせいにしながら心のどこかでは、「まだまだ、私は大丈夫だ」と思っている。そんな矛盾の中で生きていくのが老年期なのだろうか。

  

 

☆老化ではなかった!:先日、家内が整体で「腸が骨盤にくついているので剥がしますから」と施術され身体を前屈すると今まで届かなかった指先が床に付き、びっくりした。帰り道、家内が「お腹がちくちく痛む。やはり、腸のくっつきが治ったんだ。ずっと老化が原因で身体が固くなり、前屈や後屈が出来なくなったと勝手に思い込んでいたけどそれだけでは、なかったのだ」と言い出した。何でもすぐに老化のせいにしてあきらめては、いけないのだと思わされた。

  

 

☆若白髪が良かったのかも?:最近、昔の知人に会うたび、「髪が真っ白で年を取ったなあ。それにずいぶん、痩せて小さくなった感じがする」と心の中で思う事がよくある。きっと、他人も私を見て同じ事を考えているのだろうが、(お世辞だとは思うが)皆に「本当に変わりませんね」とよく言われる。少々、気を良くしていたら家内が、「あなたは、若い時から白髪があって実年齢よりいつも年上に見られて、私と同じ年なのにすごく若い奥さんをもらったと勘違いされた。もともと、老け顔の人は、本物の老人になってもあまり、変化を感じさせないから逆に若く見えるだけだよ」と言われてしまった。

 

 

 

教会月報10月の編集後記から

 

テーマ:「日光オリーブの里」にて

  

☆噓?だ:チェックイインまで2時間もあるので家内が「川を見ながらコーヒーでも飲もう」と言い出し「水辺のカフェ」に行く事にした。しかし、カーナビが目的地だと言っているのに川どころか水辺がどこにもない。半信半疑で店に入ると水深30cmもない池が中庭にあった。確かに水辺には違いないが予想と大きく食い違い二人で笑ってしまった。

 

 

☆おかしい!:コーヒーを飲もうとする私に家内は、「この店、コーヒー付きの限定10食のカレーが自慢みたい。昼食を食べたばかりだからあなたが食べて」と言って注文してしまった。(私は、こうしていつも太っていくのだ)味を聞かれたので「教会のT姉のカレーに似ている」と答えると家内が「そんなに美味しいの?」と言い一口、食べた。そして「あなたが味音痴なのがよく判った。T姉との共通点は牛肉を使っていると言う点だけで味はいつもあなたが不味い、不味いと言う私のカレーの味に近い」と言われてしまった。

 

 

☆看板:超巨大な道案内の看板に導かれて宿に向かうと次の看板は、見過ごしてしまいそうな超小さな物だった。次に二股の道に来るとカーナビと看板は逆方向を指していたが、看板に「毎日クリスマス」と言う文字が加わっていたので看板の方に進んだ。すると次の二股で「毎日クリスマス」と「オリーブの里」と2枚の看板が出ていてそれがまた逆方向を指しているのだ。「オリーブの里」と書かれた方向に行くとまるでぽつんと一軒家みたいな道に入り、開けた所が「オリーブの里」だった。でも、オリーブの木らしき物は見当たらなかった。

 

 

☆がっかり:家内がオリーブの里に行く事を願ったのは、そこに個人用の祈祷部屋(バンガロー)があったからだ。ところが嬉しそうにダビデの部屋と名付けられたバンガローに入った家内は、アレルギーを起こし激しい咳き込みでその部屋にいられなかった。しかも、外は、雨なので部屋で祈るしかなくなり「お金を掛けて日光まで来たのに・・」と落ち込んだ。

 

 

 

 

教会月報9月の編集後記から

 

テーマ:暑さ

 

☆「熱中症」:日曜日の夕方、家内が「今日、私、熱中症だったかも?一人でエアコンを使用するのがもったいなくて熱気の中、2時間ぐらい働いていたら午後になって人と話しをしていたら目の前がぼやけ、意識が遠のくのを2回、感じた。その時は、全く、自分が熱中症になっているとは思わなかった。やはり熱中症と言うのは、無自覚で起こるんだわ」と言った。私は、思わず「自覚の有無ではなく、単に年を取って暑さを感じるセンサーが鈍くなっただけだろう」と言ってしまい、家内に睨まれた。

 

☆「氷菓」:家内は果物以外の甘い物は、あまり好きではないので間食をする事が少ない。ところが、今年は違った。何故か夜になると冷たい飲物やアイス類を食べているのだ。それで「こんな夜遅くにそんな物を食べていたら明日、すべて脂肪になってそのお腹に付くぞ」と自分の出っ張ったお腹を棚に上

 

げて言った。すると家内は、「今は、瀕死の白鳥より元気な豚でいたい」と言い、「アイスは食べていないかもしれないけど私の知らない所でお菓子を食べているあなただって同じ運命だ」とやり返された。

 

☆「慣れ」:我が家は屋上の照り返しのため、夏場は異常な温度になる。昨年は、クーラーを入れても30度から下がる事はなかったが今年の体感温度は更に高くなった。ある日、日舞教室を終え、階下から上がってくると部屋がとてつもない熱風に覆われていた。しかし、家内は、平然とパソコンを打っている。「何故、エアコンを使用しないのだ」と言うと「扇風機でも大丈夫だから」と言う。慌てて温度計を測ると34度になっていた。「何やっているんだ」と家内に言うと「昨日、窓を開けた隣の部屋が40度だったから、34度はまだ、大丈夫」と笑っている。「人間はこの高温時代をどこまで慣れによって乗り切れるものなのだろうか」とふと思った。

 

教会月報8月の編集後記から

 

テーマ:驚いた!

  

☆「鳩」:家内が「鳩がベランダに巣作りしている気がする」と言ったが、それらしい物が見当たらなかった。ところが、数日後、鳴き声がうるさいのでベランダに出るとまさに鳩が巣作りをしていたので追い払い、巣作り出来ないようにした。ところが、それでも鳩は来るので遂に鳩の目前に立ち鳩を睨みつけ脅した。すると鳩の目が本当に真ん丸くなり恐怖に引きつったようにして立ち去った。家内は、「その鳩は、きっと凄いトラウマを抱えた。私ならそんな残酷な事は出来ない」と言い、まるで私が極悪非道な人間の様になった。

 

 

☆「掃除機」:車の中で新聞を読んでいた家内が「もしかすると教会の掃除機がリコール対象品かもしれない。でも購入時期が対象品より2ヶ月早い気がする・・」と言った。家に戻り、調べると製造番号が対象品だったので慌てて掃除義の充電をやめた。もし、充電中に発火していたら知らないうちに教会を燃やす事になったかもしれないと思い、ぞっとした。でも、「修理している間、これが使えないと会堂の掃除が大変になる」と思い、翌日メーカーへの連絡のため、製造番号を控えようとした。すると製品名が違う事に気付いた。対象品は「F」だが教会のは、「E」だったのだ。確かにお値打ち品を買った記憶があるので、新しい製品が発売される直前の型落ち品だったのだろう。でも、そのお陰で助かった。

 

 

☆「妹」:東京のお盆は7月なので家内の妹夫婦が墓参りに来た。家内は花を準備したが、妹はその花の値段を聞いて「昨日、同じ値段で仏壇用の花を買ったがとても貧相だった。やはり、日立は違うね」と驚いた。昼食を食べに行く途中、新しく出来た道を通ると「日立の町は、5分も走れば森の中なのか」とまた驚いた。更に食事をした店で「これだけの物を東京で食べようとしたら倍額以上でも無理だ。信じられない。」と驚いた。しかし、追加注文をしたら「忙しいから」と断られ、「東京でこんな対応をする店は考えられない!」と妹はその日、一番の驚きになった。

 

 

 

教会月報7月の編集後記から

 

テーマ:教会学校の下見

 

 

☆カーナビ:家内が「地図上では、この道が近道だからカーナビを無視して進んでくれ」と言うので脇道に逸れた。するとその道は対向車が来ると待機しなければならない山道だった。それで「これからは、お前よりカーナビの方を信頼する」と言った。ところが、次の目的地でカーナビを頼りに進むと今度は、とんでもない道に誘導された。「目的地周辺です」とカーナビは言うのにそこは、片側が断崖で道は蛇行しバックで戻る事も不可能なひたすら前に進むしかない道だった。それなのにカーナビは、「目的地に到着」と言う。私はカーナビに当る事も出来ず「通行禁止の看板を出さない人間が悪い」と怒鳴ってしまった。

 

 

☆体験:私は、かなりアバウトな人間だが家内は、正反対だ。たかが教会学校のキャンプだと言うのに予定の行動はすべて体験しないと気が済まない。そのため、私は、スライダー(長い滑り台)に乗せられ超スピードを体感させられ、お店が開くのを待って昼食、次の場所に移動してアスレチック見学、朝食の買出し体験、入浴体験、夕食体験、雨の日の施設体験とほんのわずかな時間ですべてを体験させられた。そのため、お腹は一杯、身体はフラフラになったが、家内は、「下見だから残す事を前提に食事を注文しているのに全部食べきるあなたが悪い」と笑うだけだった。

 

 

☆成果:下見から戻る車の中で家内は「今日の旅ほど、下見の大切さが判った事はない」と言った。確かに下見をいい加減にしたら子供たちをとんでもない目に合わせる所だった。車を危険な道に導き、スライダーで子供をふっとばし(勢いが強すぎて最後の着地で小さな子なら空中を飛んでいく事が判った)、家内が体験した高圧水流浴槽(ドイツ製)に子供を入れたらおぼれさせた事だろう。その上近くに店がないキャンプ場なのでコンビニの場所が判らなければ朝食用のパンも買えなかった。確かに下見の大切さが判ったが同時に失礼な話だが田舎には「都会にはない危険が一杯ある」と感じてしまった。

  

 

教会月報6月の編集後記から

 

テーマ:連休とカフェ

  

☆千葉のカフェ:連休直前、仕事で富津に行く前、家内が「①普通には決して辿りつけないので行く前に必ず動画を見て場所を確認するカフェと②岬の突端にある吉永さゆりさんの映画の舞台になったカフェ・2つのどちらかに連れて行って欲しい」と言った。それで「雨が振っていなかったら岬のカフェに連れて行く」と私は言った。当日は雨だったので「どちらにも行かなくて済んだ」と喜んでいたら家内が「神様、私の我侭だと判っています。でも、頑張った私のご褒美に岬のカフェに着いたら雨を止めて下さい」と祈り出した。そして、祈りの通りになってしまった。

 

☆大洗のカフェ:連休直前に富津に行ったので連休中はどこにも出かけない予定だった。しかし家内が突然、「夏の牧師家族の退修会の下見で大洗に行き、ある珍しいカフェに寄りたい」と言い出した。大洗は現在、あるアニメの聖地になっているので連休中と言う事もあって若者達がたくさん、町の中を歩きまわっていた。カフェに着くとそこは梅干屋さんだった。家内は9個の梅干の中から2個を選んでおにぎりを握ってもらうセットを注文した。ガラスの容器に入った梅干を見ているうちに家内は「別の梅干にすれば良かった」と言った。すると店の人が「どうぞ、かえ梅干をして下さい」と言い「かえ梅干って何?」と聞くので私はラーメン屋の「替え玉」と一緒じゃないか」と答えたすると家内は2個も替え梅干をした。

 

☆自宅カフェ:退修会の下見をした後、家内がおにぎりを食べただけなのでコーヒーが飲める所に行きたいと言い出した。着いた所は普通の民家だった。昔懐かしい建物で玄関に上がってスリッパに履き替え、店(部屋)に入るとたくさんの若いカップルで一杯だった。確かに昔はかなり高級感のある家だったと判るがこんな町外れのただの民家にこんなに人が集まると言うのはインターネットのせいだと思った。でも何が人を惹き付けるのだろうと不思議に思ったがケーキを食べてあまりの美味しさに「これ目当てに人は来るのだ」と判った。

教会月報5月の編集後記から

 

テーマ:「なつぞら」と家内

  

 ☆牧場:毎朝、家内はテレビを見ながら子供の頃を思い出しています。家内は小1の時、札幌から釧路に引っ越し移り住んだのが牧場でした。仕事と遊びで忙しい父親が下見もせず決めたのが牧場の中にある貸家だったのです。その日から家内は井戸水を汲み、牛や馬の間を通って学校に通い、毎朝、一升瓶を持って搾りたての牛乳をもらいに行き、隣家の大量のミンクが逃げ出したり、父親が、突然、鷲を飼うようにと連れてきたり、実にとんでもなくワイルドな生活に突入したそうです。

 

  

☆遊び:家内はテレビを見ながら私に「こんな何もない牧場で鬼ごっこをしたらどうなると思う?」と尋ねた。長野県の山間部育ちの私には、どこまでもただ、平らだけの世界は想像がつかなかった。すると家内は言った。『隠れる所が何もないから走るのが遅い私はいつもすぐに摑まってしまう。それである時から無理やりお姫様役にさせられ、牧場の中に一本だけある木に縛られ「助けて」と叫び続け、風呂敷をマントにした妹がさっそうと現れて私を助け出すと言う実にワンパターンの遊びを毎日、近所の子達と繰り返していた。でも大人になって一番下の妹から「あの頃、3才下の私でも何と馬鹿な姉達なのだと呆れていた」と言われ、ショックを受けた』と言った。

 

  

☆言葉:家内は、釧路にいた頃、いつも「お前は道産子じゃない。東京の綺麗な言葉を喋っている」といじめられ、それがトラウマになっていたらしい。でも、今回、「なつぞら」を見ていて『私も子供の時はちゃんと北海道弁を喋っていたし今でも「~しょ」「なんもなんも」「そだねー」と思わず家では、言ってしまう。どこが綺麗な言葉なんだ』と思う。それに「道民の多くは、北海道に方言はなく標準語に一番、近いと勝手に思っているけど客観的に見れば独特なイントネーションと語尾を付けた変な言葉だと改めて気づいた」と笑った。

 

 

 

 

教会月報4月の編集後記から

 

テーマ:旅の不味い思い出!

 

 

☆新潟のサービスエリア:家内は旅に出ると何故かいつも珍しい品を注文しいつも失敗する。今回も「栃尾の油揚げドック」の写真を見て家内は「私の好物が2つドッキングしているからどんな味なのか楽しみだ」と言って注文した。そして普段、食べ物を残す事がない家内が「不味い!間に挟んでいるドレッシングらしき物が気持ち悪くて・・」と言って皿に残した。翌朝、旅館の朝食に栃尾の油揚げが出たので今度は美味しいだろうと家内は喜んだ。しかし、今度は大量の味噌が挟んであったらしく家内は、思わず吐き出した。

 

 

☆会津の道の駅:旅館でも不味い物ばかりだったので帰り道、家内は、美味しい物を食べたいと言って「ソースカツ丼茶漬け」(限定15食)を選んだ。私が「そんな珍しい物を選んだらまた失敗するぞ」と言うと家内は、「ソース味にお茶をかけたら、どんな味になるのか知りたいし会津の人が昔から食べているのだったらきっと美味しい筈だ」と言って注文した。結果は、「美味しいのか不味いのか判らない。微妙な味だ」と言った。確かにソース味のとんかつにあられや海苔、そしてわさべを加え、最後にお茶を注ぐのだから初めて食べる人間には、不味いのか美味しいのか判らないのも当然だ。

 

 

☆常磐道のサービスエリア:「もうよせ」と言うのに家内は、「何だか判らないから」と言う理由で変わった麺を注文した。すると蕎麦の上に天ぷらが載っていて中華風の漬け汁が付いていた。しかし、ネギやわさびの脇にマヨネーズがついていて、更になぞのプラスチック製カップが付いていた。「このカップは何のため?」と家内は聞くのだが私にも判らない。食べ始めると今度は、「この漬け汁がしょっぱくて蕎麦を入れると食べられない」と言い出した。店を出た後、表の看板を見て謎は解けた。何とあの空のプラスチック容器には、フルーツとソフトクリームが入るらしい。店の人が中身を入れ忘れたのだ。家内はそれが一番、「美味しい物だったかもね」と笑った。

 

 

教会月報3月の編集後記から

 

テーマ:愚かな二人の日常!

   

「健康診断」健康診断に行く前日、家内が「絶対、今度は糖尿病だと言われる。昨年も再検診を求められメディカルと診断基準が違う病院に行って問題なしになったが今年は絶対、無理だから。食事制限になるよ」と脅された。その途端、私は設置しながら全く、使っていない健康器具の所に行き、長い時間、運動をした。すると家内から「そこまであなたは単純なのか・・」と呆れられた。

 

 

☆「失敗」:仕事で東京に行き、疲れて家に戻ると家内が「昼間、生協から『引き落としが出来なかった」と連絡が来たが購入した金額を通帳に入れた筈なので・・」と落ち込んでいた。それで電話をして請求額を改めて確認すると家内のメモより1700円多かった。多分、最後の1回分を家内は忘れていたと言う事になるが、一体、1700円で何を買ったのか家内は全く思い出せなかった。それで家内は、自分の記憶力に失望し今までこんな失敗はしなかったと更に落ち込んだ。

 

 

☆「願望」:先日、婦人会の学びで「街頭で『あなたが今、一番、欲しい宝物は何ですか』と聞かれたら何と答えるか」と質問された。咄嗟に私は「ゆっくり出来る時間」と答えてしまった。この答えに改めて「いつも仕事に追われ、全く休んでいない」と自分でも気付いた。そこで家内に「日帰り入浴に行こう」と誘うと家内は、「何と発想が貧困なのだ。もっと素敵な余暇の過ごし方は出てこないのか」と言われてしまった。

 

 

☆「楽しみ」家内が一番、喜ぶのは大型の本屋に連れて行く事だ。家内は私と違い全く仕事とは関係がないジャンルの本を読む。しかも同時に何冊もの本を読む。トイレ用、ベッドの脇に置く本、ソファで寝転んだ時用、外出用、常時、5種類ぐらいの本を読んでいる。しかも、これ以外に毎日、新聞、ちらし、雑誌と字が書いてあれば何でも読んでいる。多分、読む時間確保のために最近、購入したスマホも絶対、使わないと思う。

 

 

教会月報2月の編集後記から

 

テーマ:感謝!

  

☆「節約」:家内が「歯の食い縛りを意識していたら噛めなくなった」と言って歯科に行った。すると医師から「あなたは今まで一度も私の治療を必要とする情況にならない。今回も歯石除去だけだ」と言われた。それで家内は「夫も7年間、歯を診て貰っていないので診察をお願いします」と言うと「あなたの夫も歯が丈夫だから私の治療の必要はないだろう」と言われた。結果は、医師の予想通り歯石除去だけだった。もし、私達夫婦に自慢の出来る事があるとしたら、ほとんど歯科にお金を使わないで済む事だけだ。

 

 

☆「思い混みの効果」:お世話をしている独居老人のMさんの介護認定の時期が来てしまった。Mさんは、何度も骨折し車椅子生活になっても必ず元気になってしまう。「このままだと介護2になり特養から退去する事になる」と家内は焦ったが、またもやMさんがベッドから落ち車椅子生活になった。ところが、今回も認定直前に元気に回復してしまった。どうやらMさんは「自分は、足がとても丈夫だ」と認知症のせいで思い込んでいるらしく歩けてしまうようだ。結果は介護4から介護3に下がったが施設退去は逃れられた。でもMさんのミラクルは、いつまで続くのだろう。

 

 

☆「性格」:家内の妹が娘の病気のため孫の世話で3ヶ月、自宅に戻れず、更に娘が検査入院してしまった。結果は、最悪だったが手術のリスクが大きいと言う事で様子を見る事になった。姪が落ち込み妹も大変になると予想していたら妹から「娘に『最近家事をしないで楽をしているので不眠になって困る』と言われた。娘が少しも落ち込んでいない事が判ったので自宅に戻る」と連絡が来た。姪の性格は、カナダに住む妹に似ていて「超ねあか」なのだ。丁度その頃、カナダの妹からも「家の屋根を突き破った大木を除去しようとして木に顔面を打たれ、目をやられた」と連絡が来た。しかも妹は「木屑が元々悪い方の目に入ったのでたとえ失明しても支障はない」とケロットしていた。二人の性格に感謝!

 

 

教会月報1月の編集後記から

 

テーマ:平成から?へ

 

 

☆「通帳」:銀行に通帳の記帳に行き、日付が西暦になっているのに気付いて驚いた。コンピューター作業の効率化のために早めに変わったのだろう。神学校時代、「牧師は様々な書類に日付を記載する時は西暦を使うべきだ」と教えられ実践してきたが正直な所、不便だった。通常は2文字分しかないスペースに4文字分が必要だし記入見本がすべて元号だ。それで私の本名がコンピューター化に伴い「しめすへん」から「ころもへん」に変えられたのを切っ掛けに西暦を使用するのを諦めた。でも、新しい時代は堂々と西暦が書ける時代になると良いなあと思った。

 

 

☆「昭和の男」:先日、テレビを見ていたら高齢の食堂のおじいさんを紹介して「昭和の男らしく寡黙で妻の事を褒めない」と言っていた。でも、私も昭和の男には違いないが私の紹介にこの言葉は当てはまらない。単純に昭和と言っても63年もあるのだから全く違った時代を生きている。でも、平成は31年しかないので平成生まれの人達が世の中の主流になった時、どんな表現で纏められるのだろうか。そして、私は、昭和、平成、?、そしてこの先まで果たして生きるのだろうかとフト思った。

 

 

☆「家内の夢」:家内は子供の時から文学小説には、全く興味がなく、SF小説しか読まなかったらしい。しかし、最近、次々と「子供の時、未来の事として描かれていた世界が現実になり夢が消えていく」と嘆いている。家内の子供の時からの一番の夢は「生きている間に空飛ぶ自動車を見る事」だったようだ。これも、もう少しで実現するので「私は何を次ぎの夢にしたら良いのだろう」と真剣に考えている。何故なら家内は自分なりに相当、長生きする(何故か霊能力があると言われている方々から「相当、長生きする」と言われた)と思っているらしく「平成の次の次の時代まで想像しなければならないけど、そんなの思いつかない・・」と実に馬鹿な心配をしている。

 

 

 

教会月報12月の編集後記から

 

テーマ:家内の怒り

 

☆「資料」:家内は、めったに怒る事がないが、先日、私は大失敗をした。家内が作成した2種類の資料の内の1種類だけを2倍印刷し肝心の講演内容を印刷していなかったのだ。前夜、偶然、その事実に気付いた家内は「今まで他人の失敗には寛容なつもりだったが当日、れじめがないと気付いたらあなたを果たして赦せただろうか。夫婦の危機を迎えたかもしれない・・」と怖い事を呟いた。

 

 

☆「食事」:家内は私と違い何でも事前調査をする。しかも自分なりに納得をするまでは妥協しない。若い時の話しだが教会学校の子供達と一緒に会食する美味しいハンバーグ店を探し歩き、何と連続5日間、ハンバーグを食べ歩いた事がある。今年もCSディナーのため家内はリサーチを初めた。そしてある店に入ったのだが、家内が「こんな不味い物を口にしてしまった自分に腹が立つ。悲しい」と言いだした。「値段が安いのだからしかたがないだろう」と言うと「値段は関係がない。不味いと思いながらそれを食べきった自分が情けない」と訳の判らない事を言った。その後、更に2店の調査を繰り返し体重は増加しやっと今年の会場が決まった。

 

 

☆「子供」:雨上がりの午後、小学生が「トイレを貸してくれ」とやってきた。トイレが終わると一人の子が「靴下が濡れたから自宅まで送ってくれ」と言ったらしい。たまたま、前日の疲れで私が横になっていたので家内は「今、運転出来る人がいないから」と答えると「車があるじゃないか」と言われた。それで咄嗟に「東京に仕事で出かけている」と噓を言ってしまったようだ。するとその子も引下らず「月に何回ぐらい東京に行くのだ」と聞くので家内はむかっときて「走れば5分で家に着くのだから頑張りなさい」と言い、その子は「上り坂だから嫌なんだ」と文句を言いながら帰っていったらしい。家内は「CS教師になって40年、初めて子供に腹が立った。そして噓を付いてしまった・・」と落ち込んだ。

 

 

 

教会月報11月の編集後記から

 

テーマ:中途半端!

  

 ☆「挨拶」:牧師の集まりで前列に座った方から「学生時代に郷津先生の教会でお世話になった○さんから宜しく伝えて欲しいと頼まれたので伝えます」と言われた。しかし、家内も私もその方の事が全く思い出せない。すると今度は家内の横に座った方が「名前は判らないが郷津婦人に宜しく伝えて欲しいと頼まれたので伝言します」と言われた。しかし、家内には○教会に知人はいないのだ。何故、こんなに中途半端な「宜しく」ばかりを連続して伝えられるのかと困惑した。二人の記憶力が余程、低下したのかあるいは、伝言を頼まれた人の情報がいい加減なのか、未だによくわからない。

 

 

☆「養生」:大腸ポリープを4つ切除しお粥かうどんしか食べられない生活になった。その他にも色々、生活上の制限が付き、家内は指示通りの生活をさせようと努力していた。しかし、私は気がつくと持ってはいけない重い物を運び、飲んではいけないお茶を飲んでしまった・・ついには完全に無意識の中、CSの残り物のたこ焼きが出来上がったら「食べよう」と近づいた。すると家内から「一番、食べていけない蛸を食べるつもりなのか。もう中途半端な事ばかりをして」と叱られた。

 

 

☆「情報」:ある牧師から「日立にある姉の家を1万円で借りてくれる人を探して欲しい」と頼まれたので家内に伝えた。すると家内がその牧師に詳細を確認し「姉ではなく知人の祖母の家で千坪の畑が付いた二世帯住宅で南インターそばにある。家賃は交渉次第」と言う事が判った。「何といい加減な情報を持ってくるのだ」と私は叱られたが、その牧師に返答する必要があるので取り合えず現地を視察する事にした。その牧師が撮った写真と貰ったメモをもとに2時間、探し回ったが見つからず、しかも、その場所は、日立ではなく常陸太田市だった。家内は「いつもの私ならこんな中途半端な情報で動かないのに何と馬鹿な事をしてしまったのだ」と落ち込んだ。

 

 

 

 

教会月報10月の編集後記から

 

テーマ:恥ずかしい!

  

☆ぶどう:去年、偶然、高級品のシャインマスカットを安く買える店を見つけたので今年も出掛けた。すると客が「この店のぶどうは最高だからブログに挙げます」と言い、店主が「これからも美味しい物を食べたいと思うなら人には言わない事です」と言っているのが聞こえた。帰りの車中、家内が「何と自分勝手な話しだ」と思ったのに『「私も格安でこれが手に入らなくなったら秋の喜びが減る。内緒にすべきかな」と一瞬でも思った自分が恥ずかしい』と呟いた。

 

☆卵:家内が突然、「以前、牧師婦人の集いで購入した卵をもう一度、食べたい」と言いだした。私は「ずっと休みを取っていないから気晴らしに卵を買いに福島(泉)まで連れていってやる」と言って短パンの様な格好のまま出かけてしまった。帰り道、別の用事を思い出しそこに立ち寄ろうとしたら家内が「そんな格好だと何の用事で福島まで来たのかと不審に思われる。まさか卵を買いに来たなんって言えないから止めて欲しい」と言った。でも私は小名浜のイオンモールの前にある知人宅に立ち寄った。すると「絶対、郷津牧師は、いわきのイオンモール見たさでここまでやって来たと誤解されたに違いない。恥ずかしい」と言って家内は落ち込んだ。

 

☆病気:牧師会の折り、ある牧師が『大腸の精密検査になった。それで子供には「お父さんのいない人生を考えておきなさい」と伝えた」と落ち込んだ様子で話した。すると次の牧師は「顔面神経痛になって説教が出来なくなった。やっと治り掛けたら今度は娘が内臓破裂で病院に担ぎ込まれた」と報告した。次の牧師は「夫の悪性リンパ腫が判った時、自分は胃癌健診のバリュームが充分、排泄されず腸が詰まって緊急手術になった。今、腸を身体の外に出しているので11月に腸を体内に戻す手術が出来る様にお祈り下さい」と言った。その後も深刻な病気に関する近況報告が続き、最初の牧師は「自分が一番、問題がない身だったんだ・・」と恥ずかしがった。

 

  

教会月報9月の編集後記から

 

テーマ:夏の思い出

 

  

☆キャンプ:久しぶりに教会学校でキャンプに出掛けた。有名キャンプ場と同料金のキャビンなので多少は期待して出掛けたが管理棟のかび臭さで「とんでもない所?」と不安がよぎった。案の定、決して綺麗と言えない室内から暑さで一歩も外には出られなくなり、何故、涼しい日立を離れこんな所に来てしまったのかと後悔した。キャンプの良さは夏の暑さを避けて自然を満喫できる事だがこれからの時代はどうやって子供達にキャンプの楽しさを伝えるべきか。家内はどこに行けば「涼しいキャンプ場」が見つかるのだろうかと今から心配している。

 

 

☆突然:キャンプでバイブルタイムに入る直前、メールが入り親しい東海村の牧師が急死した知らせが入った。いつも冷静な家内が「何も考えられない。今はこのメールを見なかった事にする」と言って子供達に話しをした。その後、いつになく家内は落ち込んだ。多分、8日前に教会員のご長男が突然、心臓停止状態で病院に運ばれ、急遽、長野に出掛け、家内は、「命は助かっても脳にダメージが残っては大変だ」と必死に祈っていた。やっと「大丈夫だ」と言う連絡を受け、安心してキャンプに来たら今度は親しい人の急死の知らせを受け、家内はショックを受けたようだ。私も「いつ何が起きても不思議ではない。それが人生なのだ」と改めて思わされた今年の夏だった。

 

 

☆死:東海村の牧師の葬儀に参列した折り、牧師を引退し東京に行かれた方に再会した。彼曰く「良い人はみな早く召される。あなたは、良い人ではないからまだ天国に行けないと妻に言われたがその通りだと思う。この所、70代の素晴らしい友人の牧師達が次々と亡くなっていく。男性は70代が一番、危ないようだ」と言われた。すると家内が「きっと80代まで生き残れば、その先は長生き出来るのかもしれません。夫もいい人ではないので80代を目指して頑張らせます」と笑いながら言っていた。

 

  

教会月報8月の編集後記から

 

テーマ:郷津家の夏本番!

  

☆進化?:外出から戻ると家内が窓を開けただけで仕事をしていたので「こんな暑さの中でエアコンを使わなければ熱中症になるぞ」と言った。すると家内が「この家は屋上のせいでエアコンを付けても30度から下がる事がないので外気が30度だと何故か涼しく感じる。やはり人間は環境に合わせて身体も変わっていくみたいだ。短期間でも人は進化すると言う事を体験出来てラッキーだ」と馬鹿な事を言った。きっとこの暑さを過信した家内は「老人の熱中症患者の一人に計測される事態になるのではないか」と思った。

 

☆足水:テレビの健康番組で身体に篭った内蔵の熱を下げるためにはバケツに水を汲みそこに足を付ける事だと聞いた。さっそく自分で試してみたが水道水がぬるま湯レベルの温度になっているので私は足を付けても殆ど効果がなかった。それで嫌がる家内を説得し家内の足を無理やりバケツに入れた。すると5分もしないうちに「寒くて足を入れていられないのでやめたい」と言いだした。「お湯みたいな水に足を入れて寒くなる筈がない。もう少し我慢しろ」と言い10分放置すると家内は「効果適面だけど私の本音は今すぐ温まりたい」と言い出した。多分、体質にもよるが夏場には試す価値がある実験だと思う。

 

☆冬の思い出:家内が突然、「近くのカフェの韓国式カキ氷を食べてみたい」と言い出したので出掛けた。隣の席にいた二人の所に巨大なカキ氷らしき物が運ばれていったのが見えたので「きっと二人前に違いない」と思った。すると家内の前にもそれと同じ物が運ばれ家内は唖然として「一人では無理。助けて」と言うので「凍りは溶けるから心配ない」と言いながら私も食べたがそのカキ氷は全く溶けないのだ。いくら二人で食べてもなくならず私は食べるのを止めた。すると家内が唐突に「パウダースノーを食べた事ある?」と聞いてきた。「このかき氷は子供の時、食べていた雪の味だ。夏場に北海道の冬を思い出させるなんって凄いカキ氷」と言って笑った。

 

 

教会月報7月の編集後記から

 

テーマ:落ち込み

  

☆センス1:NHKの朝の連続ドラマ「半分、青い」を見ていて私が「漫画家の秘書の洋服センスは酷いなあ。あの時代でも日常的にあんな服を着ていたらおかしいだろう」と笑った。すると家内が何故かショボンとしている。しばらく経って「実は、私、学生時代いつもあんな格好をして学校に行き伝道旅行にも行ってしまった。あの頃、私はあんなフェミニンな服が好きだったけど周りの人は変な人だと思っていたのかなあ・・」と言った。私は学生時代の家内の事は知らないのでまた余計な事を言ってしまったようだ。

 

 

☆センス2:日帰り入浴に行った帰り道、家内が突然、「髪の毛を乾かしていたら突然、高齢の婦人達に囲まれ、着ていた服を褒められた。その上、一人のおばあさんに服を触られ「この服いらなくなったら私に頂戴」と言われた。私としては、出掛ける時、寒かったからその辺に転がっていた服をただ引っ掛けて来ただけなんだけど、この服、どこがいいと思う?」と私に聞いてきた。それで私は「きっとお前は婆々向きファッションセンスが高いと言う事ではないか・・」と思わず言ってしまった。家内は、「もっと落ち込んだ」と呟いた。

 

 

☆記憶喪失:世の光の集いの前日、家内が「初めてF先生にお会いするので楽しみだ」と言った。それで私が「何を馬鹿な事を言っているんだ。10年前にTアナウンサーと一緒に来ただろう」と言うと「どう考えても何の記憶もないし思い出せない・・」と落ち込んでいた。ところが、当日、何とF先生が家内に「初めまして」と声を掛け、「日立は初めてだ」と言われた。その上、Tアナウンサーまでが「10年前、F先生と一緒に日立に来た記憶がない」と言う。何故、私以外、皆、忘れているのだ!。余程、お互いに「影が薄いと言うか存在感がない人間の集まりなのか」と思ってしまった。私が「10年前に来た事は資料に載っています」と言っても3人は、「その時の記憶が全くない」と言い張った

 

 

教会月報6月の編集後記から

 

テーマ:パフォーマンス

  

☆店:

 

いわき市に行ったらぜひ行くようにと言われたイタリアンの店に行った。店員が「この白い大きな紙を使っメニューの説明をします」と言いクレヨンでウエルカムと店の名前を英語で書き、ひらがなで自分の名前を書いた。次に何が起こるのかと思っていたらただメニューが渡されただけだった。しかし、料理が出て来る度に毎回、大袈裟な演出が続き、最後のデザート(200円)も卓上でバーナーを使い出し提供してくれた。家内は、安価なのにこんなに楽しませてくれる店は「茨城にはない」と驚いた。

 

☆自己表現力:

 

小学生を持つ母親から「今の小学生は将来の希望の職業にユウチューバーを挙げる時代です」と聞いた。それで家内に「ユウチューブに投稿するだけで食べていけるのか」と聞くと「ユウチューバーを何十人と抱え、マネージメント業務をしている会社があるくらいだから凄く儲かる職業よ」と言われた。その数日後、山の中の喫茶店でコーヒーを飲んでいると隣の若い女性たちが「この店はインスタ映えがするから良かった」と言っているのが聞こえた。その後も何秒かごとに「インスタ映え」と言う言葉が聞こえてきた。世の中、子供も大人も自己発信が最大の関心時なのだと知った。

 

☆卵:

 

牧師婦人の集まりに出た家内が「卵屋に寄ってとてもお買い得な卵を買って来た」と小さな箱を抱えニコニコと戻って来た。ところが、箱を開けた家内は自分の愚かさに気付いた。6300円、1パック500円と高い卵の表示ばかりを見ていた家内には、1箱600円お一人様限定2個と言う表示にお得感を覚え個数も確認せずに買ってしまったらしい。しかし箱を開けると卵は20個しか入っておらず、しかも、その卵が安い理由が箱の中に書いてあった。要するに訳在りの品だったのだ。更に何もお得な品ではないのに家内が勧めて一緒に行ったO婦人は3箱も買ってしまったらしい。「どうしよう」と家内は落ち込んだ。数字に強い家内でも卵屋の上手な表示にころりと乗せられてしまったようだ。

 

 

 

 

 

【連絡先】

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〒317-0051
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滑川本町4-24-15
主任牧師 郷津 裕

   (ごうづ ひろし)

伝道師  林佑亮

   (はやし ゆうすけ)
☎ 0294 (22) 0249

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